米国時間12月20日、Xeroxのパロアルト研究所(PARC)を創設した物理学者のJacob Goldman氏がコネチカット州ウェストポート死去した。享年90歳だった。
Goldman氏はThe New York Times(NYT)の訃報記事で、「精力的なリーダーで革新的なテクノロジの熱烈な支持者」と称賛された。
1970年に創設されたXerox PARCはコンピュータの歴史において、われわれが今日当たり前のように利用しているテクノロジの多くを中心となって開発した場所として知られている。PARCの科学者と研究者は最初の近代的PCである「Alto」やレーザー印刷、グラフィカルユーザーインターフェース、最初のWYSIWYG(what-you-see-is-what-you-get)エディタ、イーサネットネットワーキング、そのほかの多くの技術を手がけた。
しかし企業としてのXeroxはPARCで開発されたテクノロジから利益を生み出すことに失敗し、その結果として、AppleやMicrosoftなどの企業がそれらのテクノロジを市場向けの製品に利用することになった。
NYTによると、FordからXerox PARCに来たGoldman氏自身は経営陣に対し、PARCで行われている研究が実を結ぶには、あと5~10年かかるかもしれないが、Xeroxは未来を見据えるべきだと忠告したという。
Goldman氏はXeroxを退職した後、個人投資家に転身し、XeroxやGeneral Instrument、Burndyを含む複数の企業の取締役を務めたとNYTは付け加えた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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