Dragon Dictationは、音声を自動的にテキストに変換する音声認識アプリだ。自然な話し言葉を認識するので、手で入力するよりも早い場合がある。テキストの入力のために画面を見続ける必要がないので、歩きながらでも入力できるのが特長だ。
Dragon Dictationは、長年の実績があるDragon NaturallySpeakingというWindows用の音声認識ソフトが元になっており、音声認識精度はかなり高い。また、使えば使うほど声の特徴を捉えて、より入力しやすくなっていく。Dragon Dictationを最初に起動すると、連絡先の名前をサーバへ送るかどうかを聞かれる。これは、連絡先に登録されている名前の読み方をサーバに送ることで、音声認識力を高めるための措置だ。サーバに名前を送ることに抵抗がある場合は送らない選択をすればいいだろう。その他の注意点は、Dragon Dictation使用する際、ネットワークに接続されている必要があることだ。
録音は、画面中央のボタンをタップすると開始される。[終了]をタップすると、それまで話した内容がテキストに変換される。変換されたテキストを画面上でタップすると、変換候補がある場合は候補が表示されるので、その場で修正することができる。また、キーボードも備わっており、音声で認識されなかった部分は、キーボードで修正可能だ。
認識されたテキストは、TwitterやFacebookなどのSNSに投稿することができる。また、メールやSMSで送信することも可能だ。さらに、クリップボードにコピーすれば、他のアプリケーションにテキストをそのまま貼り付けることができる。
設定は、画面右下の矢印をタップすると表示されるアイコンから[設定]を選択して行う。音声が途切れたところで変換を開始するか、名前を認識するかなどは、ここで指定する。また、多言語に対応しているため、他の言語を選択することもできる。
慣れないうちはiPhoneに向かって話すのが恥ずかしく、はっきり話せないかもしれない。そうすると、認識精度が落ちてしまう。普通に、隣の人と話しているようにはっきり話すとかなりの精度で認識してくれる。実際にこのレビューをDragon Dictationを使って書いているのだが、後から推敲はしたものの、推敲前の原稿はほぼ九割程度、正確に認識された。
最大の難点は、テキストをコピーしないままアプリを終了してしまうと、次回アプリを起動したときに履歴が残らないことだ。また、入力中にアプリが突然終了してしまった場合もアプリを再起動した時に履歴は残っていない。そのため本アプリは短文で使用するか、こまめにクリップボードにコピーしながら使用することをお勧めする。
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