ドイツのSAPは現地時間12月3日、クラウドベースの人材管理向けソフトウェアメーカーSuccessFactorsを34億ドルで買収することを明らかにした。
The New York Times(NYT)が報じているように、全額現金によるこの買収ではSuccessFactorsの株主に対し、12月2日の終値に52%のプレミアムを上乗せすることを提案している。この買収は、多くの企業がクラウドベースのソフトウェアに移行している事実を反映するものでもある。企業はクラウドの潮流に乗ることによって、ソフトウェアを自前でホスティングする従来のアプローチに関連した先行投資や維持管理費を回避できる。
ForresterのアナリストであるPaul Hamerman氏はNYTのDealBookブログで次のように述べている。「このプレミアムは非常に高く、特に人材管理においてSAPがクラウド戦略に苦戦していることを示すものだ。SAPの売り上げにクラウドが占める割合は小さく、2%ほどしかない。今回の買収は売り上げの基盤を強化するもので、SaaSビジネスモデルに対するSAPの強い決意を示している」
SAPはこの日のプレスリリースで次のように述べた。「クラウドはSAPの将来の成長にとって中核となるもので、SuccessFactorsの経営陣やテクノロジとSAPを組み合わせることにより巨大なクラウド企業が生まれるだろう」
この買収は2012年初めに手続きが完了する見込みとなっている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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