NECは4月25日、グローバルな人材管理を支援するSaaS「Cultiiva Global/HM」を日本や北米、アジアを中心に販売を開始したことを発表した。サービスの提供は10月を予定している。価格は5000人規模で600万円(税別)としている。今後3年間で30社への販売を目指す。
NECはCultiiva Global/HMの販売にあたり、人材管理ソリューションのSaaSプロバイダーとして世界最大のユーザー数を誇るという米SuccessFactorsと協業した。SuccessFactorsの人材管理SaaS「Business Execution(BizX)software solutions」に、NEC独自のヘルプデスクサービスやユーザー企業の個別ニーズに対応するサービスを追加して、Cultiiva Global/HMの名称でSaaSとして提供する。
Cultiiva Global/HMは、グローバルレベルで幹部やプロフェッショナル人材を育成、適正配置するために、経歴やスキル、業務実績、評価などの人材情報の可視化を実現するためのサービスという。日本語や英語、中国語など34カ国語に対応しており、人材データは高度なセキュリティを保持したデータセンターで管理されるため、安全に運用できるとしている。NECでは4月から社内でCultiiva Global/HMを利用しており、得られたノウハウをベースにコンサルティングからシステム運用までトータルのサービスを提供する。
現在、人材情報の活用や人事戦略を国単位あるいは拠点単位で行っている中、将来的には、海外拠点の有能な人材を国境を越えて抜てきしたい、現地での人材育成を強化したい、責任や権限の委譲を積極的に推進することで、グローバルな人材管理を行いたいといったニーズが高まっているという。Cultiiva Global/HMは、こうしたニーズに対応するものであり、国内外の人材情報を共通管理基盤上で可視化することで、国境や事業領域などの人材登用、適正配置が迅速に行える人事施策の実現に貢献すると説明している。
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