こうしたエンジェル投資家は、成熟しきっていない企業に多額の投資をすることがよくあります。チームが完全に成熟していない企業や、製品が完全に成熟していない企業、考えられる収益モデルがない企業に投資しているのです。
--あなたは適切なチームの重要性につてよくお話されていますね。
Parker氏:特定の分野において極めて優秀な人材でも、その多くは必ずしも会社を興すのに適切な人材ではありません。エンジニアとしては優秀であっても、製品担当者や創設者になるべきでない人は大勢います。また、製品担当者や創設者の中にも、エンジニアに向かない人はたくさんいます。お金があふれている状況で、あらゆる知人から起業を強く勧められると、エコシステムにおける自分の立場と自分が提供できる価値に対する理解が失われ、歪められてしまいます。
今のシリコンバレーには、大企業でしばらく働いて大金を稼いでいる人々の間に、わたしが今までに見たことのないような権利意識が存在します。こうした人々は、自分の次のステップは会社の設立だと考えているのです。それは彼らにとって全く誤った選択であることが往々にしてあります。自分の財産を浪費するか、他人のお金を無駄遣いすることになるでしょう。
--資金援助が仇になってしまうことがあるようですね。
Parker氏:最近では、立派な経歴を持つ優れたエンジニアであれば、誰でも25万~50万ドルの小切手を手に入れて会社を設立することができます。しかし多くの場合、彼らには起業に必要な資質がありません。
プロトタイプを構築すれば十分だと考えているのです。彼らはチームを構築することに注力しなければなりません。経験豊富な幹部のチームを作る必要はありません。必要なのは、会社経営に不可欠なすべての職務を遂行できる人々のチームです。わたしは、必ずしも完全なチームを持たない会社を設立してしまった苦い経験からそのことを学びました。
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