スカパーJSAT、スカパー!e2への加入増で増収増益--BSスカパー!無料視聴も好調

 スカパーJSATは11月4日、2012年3月期第2四半期(4~9月)累計の連結決算を発表した。スカパー!e2への加入者増、衛星通信利用増などにより、売上高は770億円、営業利益は115億7000万円と増収増益となった。新規加入件数も30万件を突破した。


スカパーJSAT代表取締役社長の高田真治氏

 スカパーJSAT代表取締役社長の高田真治氏は「新規加入件数は30万件を越え、大きな数字となった。増収増益の要因は7月のアナログ停波による駆け込み需要を確実にスカパー!e2の加入獲得に結びつけることができた。中でもスカパー!e2の伸びが大きく、四半期ベースでは過去最高の加入件数を記録した。直近の10月は例年プロ野球シーズンの終了があり解約が出る月だが、5年ぶりで純増を記録した」と好調さを話した。

 10月1日から開始したBSスカパー!については「10月の無料体験者数は16万5410件と過去最高を記録した。BS/CSアンテナをお持ちでないお客様向けの『アンテナあげます!つけます!キャンペーン』、すでにアンテナをお持ちで、量販店で商品購入と同時に加入されたお客様へ視聴料3000円をプレゼントする『「いまなら割』など、お客様の視聴環境に合わせたキャンペーンを展開して新規加入につなげたい」と施策を打ち出す。

 また、今秋シャープとソニーから発売されたスカパー!HDチューナ内蔵のBlu-ray Discレコーダーについては「かねてからの念願だった。これによって1台で地上、BS、110度CSとスカパー!HDの4波が視聴できることになる。国内において電波で放送されているほとんどの番組を見られるはじめての機器が登場した。デジタルレコーダーはアナログチューナ搭載機が相当数残っており、買い替え需要重も旺盛。今後もBlu-ray Discレコーダーやテレビの4波対応標準化実装を目指す」とした。

 スカパーJSATでは、10月から地上波、BS、CSと横断的な番組情報を提供するウェブサービス「テレコ」の本格提供と、マルチデバイス向けVODサービス「スカパー!オンデマンド」といった新サービスを開始している。

 スカパー!オンデマンドは「Buy Once Watch Anywhere」をコンセプトにしており、一度コンテンツを購入するとPC、タブレット、スマートフォンとどの端末でも視聴できることが特長。2012年にはテレビやセットトップボックスでの視聴に対応するとのこと。つづき再生機能も備え、テレビで視聴していたコンテンツの続きをスマートフォンで見るといったことも可能だ。「現在は自主コンテンツのみを提供しているが、12月に本格サービスを開始し、放送事業者のコンテンツも並ぶ。段階的にサービスを拡大していく」と新たな取り組みについても話した。

 同社では今回の業績を受け、通期業績予想を売上高は1520億円、営業利益を155億円、当期純利益は80億円とそれぞれ上方修正した。

  • 上半期の新規加入件数

  • 通期業績予想

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