ディー・エヌ・エー(DeNA)は10月31日、2012年3月期上期(4月〜9月)の連結業績を発表した。売上高は前年同期比35.2%増の693億3900万円、営業利益は同21.9%増の312億1600万円、経常利益は同20.2%増の304億8200万円、純利益は同24.6%増の176億4700万円となった。
「Mobage(モバゲー)」で外部デベロッパーが提供するソーシャルゲームを中心に、ゲーム内仮想通貨「モバコイン」の消費が拡大したことからゲーム関連売上が増加した。外部デベロッパーによるオープンゲームのモバコイン消費は、カードバトル型タイトルが牽引し、前年同期比で約5.5倍と大幅に増加している。上期の会員数は、テレビCMを中心とした広告宣伝を積極的に展開したこともあり、前年同期末比1095万人増の3263万人となった。
スマートフォンへの対応としては、5月からAndroid端末向けに、8月からiPhone(iOS)向けにMobageアプリの提供を開始した。また、携帯電話からスマートフォン版ブラウザへのゲーム移植を支援するため、デベロッパーに対しコンテンツ自動最適化エンジン「ExGame」を提供している。
海外展開では、7月から欧米と中国でAndroid端末向けにMobageアプリの提供を開始。8月には欧米向けMobageを運営する米子会社ngmocoが米国の通信事業者AT&Tと業務提携している。
またDeNAは10月31日、グラスホッパー・マニファクチュア(GhM)と11月中に新会社グラスホッパー・ソーシャルネットワークサービスを共同で設立すると発表した。GhMは、Wiiのゲームソフト「ノーモア★ヒーローズ」シリーズを手がけるゲーム会社。新会社では、スマートフォン向けソーシャルゲームを開発・運営するほか、Mobageにゲームを提供していくという。
さらに、プレミアムエージェンシーとの業務・資本提携も発表された。プレミアムエージェンシーは、3Dグラフィックスを制作するデジタルコンテンツ開発会社で、提携後はスマートフォン版Mobageに複数のゲームタイトルを提供していく予定。DeNAは同社にソーシャルゲーム開発のノウハウを提供するとしている。
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