タブレットが第1位として挙げられていることに格段の驚きはなく、むしろ当然であるとも言えるだろう。従業員と顧客といういずれの観点から見ても、タブレットはこの2年間で、人々が情報をやり取りする方法に多大な変革をもたらす原動力となっている。そして、タブレットの価格低下や、Androidタブレットにおけるソフトウェアの充実、Windows 8によるMicrosoftの本格参入によって、2012年もこういった流れが加速していくはずだ。
最大の驚きは、クラウドコンピューティングが第1位から第10位に後退したことである。筆者は、これがGartnerの聴衆を沸かせるテクニックであると考えている。彼らはジャーナリストやIT部門がどういったことに強く反応し、書き立てるのかを熟知しているのである。ただ筆者は、多くの企業がクラウドに対して未だに尻込みしていたり、少なくとも全面的には取り組んでいないという現状を目にしているため、彼らの評価は概ね正しいとも考えている。クラウドは多くの中小企業で導入されるようになってきているものの、時代を席捲するにはより規模の大きな企業が基幹アプリケーションのインフラとして採用する必要がある。
それ以外にも筆者は、ビッグデータや分析アプリケーション、アプリケーションストアといったものが、もう少し上の順位に来るべきであると考えている。その一方で、インターネットオブシングスが幅広いインパクトを与えるには、あと数年かかるとも考えている。これには今まで以上に、どこからでも利用できる優れた、そして安価なモバイルブロードバンドが必要となるはずだからである。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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