Facebookが米国時間10月27日、新しいセキュリティ機能を発表する予定だ。これにより、サードパーティのアプリに対してパスワードを設定したり、自分のアカウントにアクセスできない場合に友達に助けてもらったりすることが可能になる。
ハッカーがアカウントを乗っ取る際に通常真っ先に行うのは、正規のアカウント所有者が再びアクセスできないようにパスワードを変更することだ。今後、Facebookでは、正規のアカウント所有者であることを証明する面倒な手続きを踏む代わりに、友達に保証人になってもらうことができるようになる。
この新しい「Trusted Friends」機能は、「App Passwords」機能と同様に数週間以内に「試用」できるようになる。Trusted Friends機能を利用すると、3~5人の信頼できる友達を選び、乗っ取られたアカウントにアクセスできるようにしてもらえる。選んだ友達に対してFacebookから秘密のコードが送信され、そのコードを共有するという仕組みだ。
「休暇で出かけるときに友達に家の鍵を預けるのと似たようなものだ。将来、助けが必要となる場合に備えて、最も信頼する友達を選んでほしい」と、Facebookは27日に投稿予定のブログで述べている。
同様に、Facebookはシステム内のアプリに対するセキュリティも強化する。通常はFacebookにログインすればFacebookアプリを利用できるが、特定のアプリに別の固有のパスワードを使用したいというケースも考えられる。今後はそれが可能になる。
App Passwords機能を利用する場合は、「アカウント設定」をクリックして「セキュリティ」タブで「アプリケーションのパスワード」欄を選択する。「パスワードを作成できるうえに、そのパスワードを記憶する必要がない。アプリケーションにログインする場合は、メールとともにログインするだけでいい」と、Facebookは声明で述べている。
「Facebookの認証情報でログインして利用できるアプリケーションはたくさんある。だが場合によっては、そのアプリに固有のパスワードを用意したいこともあるだろう。『ログイン認証』を選択した場合に、これは特に役に立つ。サードパーティのアプリを利用する際にセキュリティコードが機能しないこともあるからだ」とブログには書かれている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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