Steve Jobs氏は、Macクローン契約を廃止した後も、Mac OSのライセンス供与に関心を示していたと、シリコンバレーの重鎮の1人が米国時間10月22日、回想の中で明らかにした。
Compaqの元会長兼最高経営責任者(CEO)であるBen Rosen氏はブログ投稿で、1999年に、Mac OSのライセンス供与の話をJobs氏から持ちかけられたと述べた。同氏は、Jobs氏から電話を受け、「重要な案件」について話し合わないかと誘われて、カリフォルニア州メンロパークにあるレストランで会う約束をしたことを次のように詳述している。
お決まりの挨拶を一通り終えたところで、われわれは本題に入った。Steveは、Compaqが自社のPC製品ライン上で、われわれが唯一のOSとして常に提供してきたMicrosoftのOSに加えて、AppleのOSを提供することを求めてきた。当時、Compaqは世界最大のPCメーカーだった。われわれがAppleのOSを採用することが、Appleにとっては名誉(かつ、Microsoftに対するかなりあからさまな一撃)に見えたのだろう。
Steveとの会話は楽しく、食事もすばらしかったが、OSの件が進展することはなかった。詳細な分析の結果、CompaqにとってもAppleにとっても意味がないことがわかった。Compaqは、1982年の創設時から提携関係にあるMicrosoftに宣戦布告するつもりはなかったし、Steveも自社の主力製品のライセンス供与について考え直した。
Appleは、サードパーティーハードウェアメーカーのマシンでの使用に向けて、定期的に同社OSをライセンス供与していたが、Jobs氏がAppleに復帰した1997年にそれを廃止した。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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