MetaMoJiは10月21日、Androidスマートフォン用の手書きメモアプリ「7notes with mazec for Android」の販売を開始した。価格は980円でAndroidマーケットからダウンロードできる。対応OSは、Android 2.1以降(Android 3.xを含む)。
8月より手書き文字認識システム「mazec」のみをベータ版として提供しており、約10万人が試用したという。そこで得られた意見などを反映し、製品版として提供するもの。
製品版ほか、無料の体験版も提供する。体験版の機能は製品版と同一だが、手書き文字認識変換機能のみ10日間の試用となる。10日間を過ぎた後でも、手書き文字認識変換以外はすべての機能を利用できるとしている。
すでにiOS版で定評のあるmazecは手書き文字認識の変換精度とスピードを特長とし、ひらがなと漢字交じりの入力もできる。例えば「会ぎに出せき」と入力しても「会議に出席」と変換できるなど、画数が多い漢字や思い出せない漢字がある場合にも便利だ。
Android版mazecは手書きIMEとして動作するため、電子メールやブラウザなど多くのアプリケーションでも手書き日本語入力が可能だ。「マッシュルーム」にも対応しており、多彩なマッシュルームアプリとの連携も行える。
また、手書きメモアプリ7notesとmazecにより手書き文字を好きなタイミングでテキストに変化できる「後から変換」を利用できる。また、手書き文字をそのままメールやTwitter、Facebookにポストすることも可能だ。
MetaMoJiは、2月にiPad向けの手書きアプリ「7notes」を発表。その後6月にiPhone用のデジタルメモアプリ「7notes mini for iPhone」、さらには7notesの開発責任者自らが開発したというこだわりのスタイラスペン「Su-Pen P101M-AS」も販売を開始するなど、アプリ関連に注力している。
MetaMoji代表取締役社長の浮川和宣氏は7notesの発売当初を振り返り、「PCの時代の間接流通からすると、直接ユーザーと接している感じがもろにする。発表から5時間で(App Storeの)ベストセラーになった。しかもお金を払っていただいている。そのスピード感に、すごい世界に入っていくんだなと思った」と話す。代表取締役専務の浮川初子氏は、「初めて製品を出したのは今年の2月。でも2年ぐらいは経ったような気がする」と笑う。
MetaMojiは、ユーザーの声を反映し、7notesのリリースから2週間で大がかりなバージョンアップを手掛けるなど、積極的に機能強化に取り組んでいる。TwitterやFacebookなどに寄せられた製品に関する声は、浮川和宣氏や初子氏をはじめ、社員らがダイレクトに読んでいるという。それぞれがダイレクトに確認することで「意志決定のスピードが変わる」(浮川和宣氏)と語った。
7notes with mazec for Androidは、MetaMojiが製品版としてリリースする初めてのAndroidアプリとなる。これからAndroidの普及が進む中で、リリースは「最良のタイミング」(浮川和宣氏)と意気込みを見せた。
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