GALAXY S II LTEのもっとも大きな特徴といえば、やはりLTE対応による通信速度の向上だ。実際にはデータが流れてくる速度以外に反応する速度も大幅に向上している。例えば、ウェブサイトの閲覧の場合、タップに反応して最初のデータが流れてくるまでの時間が短かくなっている。
実際にGALAXY S II LTEとGALAXY S IIを並べて比べた場合、GALAXY S II LTEはクリックしてすぐにデータが流れ始めるが、GALAXY S IIは一呼吸置いてからデータが流れ始める印象だ。結果、ページ表示に必要なデータの転送速度も含めて大きな差が付いてしまう。
LTEを試した場所では同時にWi-Fi接続も試すことができた。Wi-Fiの無線LANの回線の先は不明だが、LTEと無線LANの区別ができないほどLTEが快適だった。
もちろんここまで差が付いたのは、電波状態によるところが大きい。試した場所はNTTドコモの発表会場なので、電波状態は最良という条件が付いての結果であることに注意してほしい。
そして、LTEのサービスエリア外ではFOMAの電波を掴んで動作する。通信速度などがFOMAと同等になるものの、NTTドコモの接続性が充実したFOMAエリアで使うことができる。
通信機能では、Wi-Fiも強化されている。GALAXY S IIは2.4GHz帯に加えて混雑が少なく快適に通信できる5GHz帯に対応する数少ない機種であったが、GALAXY S II LTEではさらにデュアルチャネル通信に対応している。さらに、本体の機能ではないが、Xiのサービスとしてテザリング使用時にも通信料金の上限が変わらないという特徴がある。テザリング機能が今まで以上に手軽に使えることになる。
GALAXY S II LTEでは、800×480ドットのSuper AMOLED有機ELの画面が0.2インチ大きくなった。0.2インチの差を大きいととるか小さいととるかは個人それぞれだろうが、画面が大きくなることで使いやすさがアップする。
スマートフォンは画面のタッチで操作するため、特にウェブサイト閲覧時にクリックする場面での使いやすさは画面サイズに直結する。クリックすべき場所が密集した場合はピンチアウトで拡大してクリックすればよいが、画面が大きければその必要がないこともある。
実際、少しの間でもGALAXY S II LTEを使ってウェブサイトや動画を閲覧したあと、GALAXY S IIに戻ると小ささを感じてしまう。
また、NTTドコモでは2011年秋冬モデルからNTTドコモ端末共通のユーザーインターフェース「docomo Palette UI」の新バージョンを搭載するが、GALAXY S II LTEにも搭載され、選ぶことができる。すでにAndroidに慣れ親しんだ人ならこのUIは不要かもしれないが、共通したUIが一般的になっていく可能性がある。
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