Appleとサムスンは裁判所では特許侵害で争っているかもしれないが、次期「iPhone」の技術に関しては依然として協力しあっているとの報道が出てきた。
「iPhone 5」という名称になるのかどうか不明だが、ともかくAppleが次に出すiPhone向けに、サムスンが「A6」プロセッサを供給する予定だとThe Korea Timesが報じている。業界の情報筋の話として同紙が伝えたところによると、サムスンはテキサス州オースティンの工場で、Appleが設計したA6プロセッサの生産拡大を進めているという。
Appleに部品を供給する韓国企業の幹部は、匿名を条件にThe Korea Timesに次のように語った。「Appleは、次期iPhoneに採用するA6クアッドコアモバイルプロセッサ(AP)の出荷に関してサムスンと協議している。サムスンは引き続き重要なビジネスパートナーだとAppleは明確に判断したようだ。サムスンはA6モバイルAPの委託製造に、先進的な28ナノメートルプロセス技術を採用する意向だ」。
これが事実なら、AppleがA6プロセッサの製造委託先をTaiwan Semiconductor Manufacturing Company(TSMC)に切り替えるという従来の報道とは食い違う。Appleはこれまで、新型「iPhone 4S」および「iPad 2」に採用している「A5」プロセッサの製造をサムスンに委託してきた。
ただし、TSMCも完全に蚊帳の外というわけではないかもしれない。前述の情報筋がThe Korea Timesに語ったところによると、TSMCもAppleが設計したカスタムチップを供給することになるが、生産量はごく少ない見通しだという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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