ノルウェー、オスロ発--「Android」とAndroid内蔵ブラウザの隆盛は、Opera Softwareにとって非常に悪いニュースのように思われるかもしれない。同社のビジネスの中核は非常にローエンドのデバイスで人気があるモバイルブラウザだが、そうしたデバイスの多くがAndroid搭載スマートフォンに取って代わられている。
だが、Operaは異なる見方をしている。それは、将来の成長に向けた同社の計画にとってAndroidが重要な役割を担うというものだ。米CNETの独占取材によれば、ノルウェーに本拠を置くOperaは「Opera Mini」と「Opera Mobile」という2つのモバイルブラウザを統合した製品を2012年にリリースする計画で、この製品が同社のモバイルブラウザの牙城を守るものになるという。
Opera Mobileは従来型のブラウザで、ウェブページのコードを処理したりJavaScriptプログラムを実行したりするエンジンを搭載している。Opera Miniでは、そのような重い処理をOperaのサーバーに任せ、圧縮したウェブページが携帯電話に送られる。このような手法のおかげで、一部のウェブサイトでインタラクティブな機能が使えなくなるものの、ネットワーク使用量が大きく減ってバッテリ持続時間も延び、Opera Mobileを動作させるのに十分なスペックがないデバイスでもOpera Miniならば利用できる。1カ月あたり1億4000万人以上のユーザーがOperaのブラウザを使っているが、その大半がOpera Miniの利用者だ。
Operaの最高経営責任者(CEO)Lars Boilesen氏はオスロでの取材に対して、Android搭載デバイスでOperaが採用を予定しているハイブリッド型の手法では、ネットワークの負荷が高まったことをMobileブラウザが検知すると、Miniモードに切り替えてデータ転送の負担を軽減すると語った。これにより、Operaのユーザーは、ある時点でOpera MobileとOpera Miniのどちらを使うのが適切かを自分で判断する必要がなくなる。
「われわれはOpera MiniをOpera Mobileに組み込みたいと考えている。この製品は『Opera with Turbo for Android』という名称で、(中略)2012年初めのリリースを楽しみにしている製品だ」とBoilesen氏は語った。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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