オーディオテクニカは10月13日、創立50周年記念レセプションを開催した。創業から現在までを製品で振り返ったほか、50周年記念モデルを含む新製品を発表した。
オーディオテクニカ代表取締役社長の松下和雄氏は「当社は1962年に私の父がアナログレコードのピックアップの会社としてスタートし、2012年4月に創立50周年を迎える。創立から10年ほどが経った1972年に米国オハイオ州に販売会社を設立。当時そこの社長を務めた方が『ピックアップと販路が同じだから』ということでヘッドホンやマイクなど取り扱い商品を増やしていった。当時ヘッドホンはステレオを購入したお客様のおまけ的位置づけでなかなか商売につながりにくい時代だったが、現在は国内だけで年間380億円の市場になった」など当時を振り返った。
また「アナログピックアップの売上が下がり社員全員が大変危機感を持って取り組んだ」というCD登場当時に発売された「すしメーカー」については「この難局を乗り切るため、アイデアには何でも飛びついた。その中で社内のアイデアコンテストから挙がってきたのがすしメーカーだった」と開発の経緯を話した。
会場内では、50周年記念モデルとしてヘッドホン4機種、ヘッドホンアンプ1機種、カートリッジ3機種、マイク8機種、カーケーブル3機種のほか、すしメーカーの50周年モデルも用意された。いずれも11月18日から順次、台数限定で発売され、ヘッドホン「ATH-W3000ANV」やマイクロホン「AT4050URUSHI」のように漆加工を施したこだわりのモデルも登場する。
2011年上期までに発売された製品をプロダクトプレゼンテーションとして紹介するコーナーも実施。同社が女性向けに展開しているヘッドホン「for Woman」シリーズが披露されたほか、過去50年間で登場した“おもしろ”製品が登場した。アナログレコードの盤面の反りを抑えて安定した動作にするバキューム式ディスクスタビライザーや、上下に挟んだ状態でレコードを再生するサウンドバーガーなど、懐かしい商品が並んだ。
レセプションは、同社のCMキャラクターを務めるアーティストBoAさんのライブが開催されたほか、東京フィルハーモニー交響楽団による演奏など盛りだくさんの内容であった。
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