ノルウェー、オスロ発--Opera Softwareの次期ブラウザは、グラフィックスハードウェアの性能を大いに引き出せるようになる。これは、バッテリー持続時間の長時間化、パフォーマンスの向上、新機能の追加を目的として各社ブラウザに広まりつつあるアプローチだ。
Operaのデスクトップ製品バイスプレジデントを務めるJan Standal氏は現地時間10月11日、「Opera 12」に関する同社のUp North Webプレスイベントのインタビューで、「ユーザーインターフェース全体で、すべてが高速化される」と述べた。
具体的には、こうしたハードウェアアクセラレーションの対象は、CSSのトランジションとアニメーション、「Canvas 2D」描画、テキストなどだ、とStandal氏は述べる。Opera 12はまた、グラフィックス技術「WebGL 3D」をサポートし、これも同様にハードウェアによって高速化される。
Operaの最高技術責任者(CTO)でCSSの生みの親であるHaakon Wium Lie氏は、こうした全体的な移行が、より動的なウェブの実現につながるだろうと予測した。「われわれは3Dとハードウェアアクセラレーションを用意し、多種多様な新コンテンツを受け入れる。私が思うに、最初にゲームが出てくるだろう」
Opera 12のアルファ版は10月13日に公開される予定だ。Operaの最高開発責任者を務めるChristian Krogh氏は、最終版も2011年中にリリースされるはずだと述べた。
Microsoftは、「Internet Explorer 9」(IE9)の投入により、各社ブラウザがハードウェアアクセラレーションを推し進める現在の流れを作ったが、IE9は「Windows Vista」または「Windows 7」を要件とする。Standal氏によると、Operaは、こうした流れが他のOSや「Windows XP」を含めて一層広がっていくことを期待しているという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」