ICT総研は10月4日、同社が実施した「パーソナルクラウドサービスの利用意向調査」の結果を発表した、それによると、ユーザー満足度は「Google」が最も高いことが分かった。また、アップルがまもなく提供する予定の「iCloud」については、約23%が利用を検討しているという。
この調査結果は、クラウドサービス事業者、関連業者への取材、およびインターネットユーザー5600人に対するウェブアンケートをまとめ、分析したもの。8月下旬のアンケート調査時点で公開されていなかった「Yahoo!ボックス」は含まれていない。
今回の調査では、個人向けに提供するオンラインストレージ、ウェブメール、コンテンツ管理サービスなどをパーソナルクラウドサービスの対象と定義。動画や音楽のデジタルコンテンツやシステム開発、プラットフォームの提供サービスは、対象外となっている。
パーソナルクラウドサービス利用ついて、インターネットユーザーにたずねたところGoogleが16.4%と最も高く、次いで「Windows Live」が14.2%、以降、「Evernote」の6.3%、「Dropbox」の5.6%、「MobileMe」の4.6%と続く。
次に、パーソナルクラウドサービスの満足度について、100ポイント満点でたずねたところ、最も高かったのはGoogle無料版の68.1ポイントで、2位がオンラインストレージサービスを提供するDropbox無料版の63.3ポイントであった。有料版についても、Googleが60.1ポイントと無料版同様の満足度を示す一方、Dropboxは52.9ポイントと、やや低い結果となっている。
また、「Hotmail」や「SkyDrive」を提供するWindows Live無料版の満足度は62.9ポイント、Evernote無料版は57.1ポイントという結果であった。MobileMeは有料版のみの提供となり、満足度は53.7ポイントにとどまっている。なお、MobileMeは、米国時間10月12日にサービス開始するiCloudに移行する予定。
続いて、そのiCloudの利用について意向をたずねたところ、2.6%がiCloud有料版の利用を検討。iCloud無料版については、20.1%に達した。特に、iCloudで提供予定の、5Gバイトまで無料で利用できるストレージサービスへの期待が高い。ICT総研では、サービス開始前の利用意向としては高い値を示したiCloudについて、ユーザーの期待が高く、日本国内だけで1000万人の潜在ユーザーが存在すると想定している。
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