Amazonは米国時間9月28日、「Kindle Fire」を発表した。同製品は、「Android」を搭載するタブレットだが、どちらかと言うと機能強化されたカラー電子端末書籍であり、価格は199ドルとなる予定。
Amazonの最高経営責任者(CEO)を務めるJeff Bezos氏は発表において、「最高級の製品を最高級ではない価格で構築している」と述べた。
Kindle Fireは11月15日発売予定で、現在予約注文を受け付け中である。
AmazonはKindle Fireによって、これまでのところAppleの「iPad」によって独占されているタブレット市場に初めて参入する。しかし、その価格の低さ(ほとんどのタブレットは小売価格が500ドル前後)と確立された「Kindle」ブランドによって、Amazon製品は、他の多くのハイエンドなAndroid搭載タブレットが成功を収めることのできなかった同市場において、iPadに対する真の競合製品に初めてなる可能性があるとアナリストらは考えている。
しかし、仕様は他のハイエンドタブレットよりも低い。デュアルコアプロセッサを搭載してはいるが、カメラ、マイク、3G無線アクセスなど、タブレットに見られる他の一般的な機能の多くが搭載されていない。また、ストレージ容量も8Gバイトしかない。同端末はどちらかと言えば、基本的に機能縮小版のAndroidタブレットであるBarnes & Nobleの「NOOK Color」に対抗する製品である。
また、Kindle Fireは、スマートフォン向けの古いバージョンのAndroidが搭載される予定である。ただし、Amazonはそのユーザーインターフェースを作り直して、競合する各種タブレットとはまったく異なる使用感を実現している。端末およびウェブ上のキャッシュされたコンテンツを組み合わせて利用する同社独自の「Amazon Silk」ブラウザを使用して、ゲームをしたりインターネットを閲覧したりすることができる。ユーザーの閲覧傾向を予測し、お気に入りのウェブサイトをプリロードして閲覧を高速化することができると同社は主張している。
Bezos氏は、コンテンツのほとんどはクラウドに保存され、Kindle Fireにはワイヤレス同期機能が搭載されると述べた。デジタル書籍をKindleに配信する同社の技術「Whispersync」は、映画やテレビ番組にも対応する予定である。
Kindle Fireを購入すると、「Amazon Prime」を30日間無償で利用できる。Amazon Primeは、無料での翌々日発送とビデオストリーミングを提供する同社のプレミアムサービスである。同サービスは通常、年間79ドルで提供されている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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