東京電力は9月26日、2011年夏期の東京電力サービスエリアの電力需給状況や節電実績に関する推計を発表した。
2011年の夏は太平洋高気圧の勢力変動が激しく、気温と水温が大きく変動したとしている。関東甲信越地方の梅雨明けは平年よりも12日早く、梅雨明け後の7月中旬や8月中旬に高温の日が続いたが、シーズンを通してみると気温は2010年よりも低くなったとまとめている。気象動向は気象庁のデータを基にしたもの。
今夏の電力需要が最大となったのは、東京で最高気温36.1度を記録した8月18日の14時~15時の4922万kW。当日の供給力は5460万kWだった。電力供給力の増強策として、被災で停止した電源の復旧や緊急設置電源の新設、停止していた火力発電所の再稼働、自家用発電施設の活用などにより、8月末時点で1930万kWを追加確保した。
2010年の夏期需要は最大5999万kW(7月23日の14時~15時、最高気温35.7度)で、これを1077万kW下回ったことになる。電力消費量が最大となった日の値を前年と対比して顧客規模別にみると、大口契約者の電力消費量が昨夏ピーク時比-29%、小口契約者が同-19%、個人契約者が同-6%だった。また、気温が高かった時間帯の電力消費量は、おおむね2010年を900万~1000万kW下回った。
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