logo

学生スタートアップの甲子園「ブレークスルーキャンプ」--優勝は「facematch」

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 全国から集まった74名の学生と社会人が、2カ月間をかけてアプリの企画からリリースまでを行うイベント「ブレークスルーキャンプ」の決勝大会が9月18日開催された。「スタートアップの甲子園」で開発をやり遂げたのは23チーム。さらに最終選考会に残った12チームから最も高い評価を受けたのはカジュアルなマッチングアプリの「facematch」だった。上位入賞者といくつか気になったものを順に紹介する。

Facematch

 Facematchは、facebookで気になる異性とのマッチングをするためのアプリだ。「ソーシャル」をうたうサービスが人々のコミュニケーションインフラとなりつつある今、人に出会う機会は圧倒的に増えた。飲み会で一度だけ会った、写真で友人の隣に写っているあの子など——直接自分とは関係ないが、関連性のある人物と近しくなるためのツールになるという。審査員からの「実際デートして失敗したらどうするの?」という質問には、「アフターフォローはありません」と回答して会場を湧かせるなど、プレゼンテーションもテンポがよかった。

  • 「Facematch」

  • クーポンなどの機能も用意する

 アプリのルールは至ってシンプルだ。Facebookから抜き出されたソーシャルグラフをもとに、気になる異性に対して「Like」を付けていく。その段階では相手に通知されないが、相手が同様にアプリを使い、自分に対してLikeすることでマッチングが成立するというもの。それだけ聞くと遭遇率が相当低そうだが、もともと友人だったり近い関係にある、というソーシャルグラフをうまく活用した設計によって、実際にマッチング「しそう」な雰囲気を作り出しているのがポイントだと感じた。その他にもランキングや時間制限のあるクーポンなど全体的にカジュアルに利用できるコンセプトを徹底していた。

engraph

 フィーチャーフォンの電話帳を整理したことのある人は多いだろう。しかし、スマートフォンやソーシャルの躍進で、従来の設計の電話帳が使いにくくなってきた。この問題にチャレンジしたのが高校生チームのengraphだ。五十音順の電話帳だと、近い関係の友人と一度会っただけの知人が一緒に並んで探しにくい、基本的な情報が電話とメールのみ、手作業で入力する手間が大変——これらの課題を解決するために彼らが提案するのは、円状の写真が並ぶインターフェースだ。

  • 「engraph」

 アプリを立ち上げるとソーシャルグラフから取り出した情報によって電話帳が自動的にできあがる。それらを自分との関係性によって同心円のインターフェースに配置していく。友人の顔をクリックすると連絡するアクションを選択でき、そのまま数クリックでコンタクトを取れるという仕組みだ。相手がコンタクト情報を変更しても自動的に更新されてメンテナンスも不要。すでにAndroid向けにベータ版のアプリを配布しており、iOS版も準備したいということだった。

Mutl

 Twitterクライアントの数は多く、最近ではほかのソーシャル系サービスを統合するもの、解析機能を提供するものなどそれぞれの方向性を見出している。そこにあえて挑戦したのがMutlだ。彼らは独自のアイデアでタイムラインをみやすく整理しようとしている。

  • 「Mutl」

 タイムラインの情報量は、フォロー数が増えればそれにあわせて増える。しかし情報量が増えるほど、情報を見逃すことも多い。リストなどで手動の整理も可能だが、整理するには時間がかかる。Mutlは、タイムラインから価値のあるツイートを選び出す。話題となっている「ホット」なものと自分に関連する「ライク」なものの2つに分け、それらを自動的に表示させる。

I'm free!

 Mutl同様3位タイとなったのが、空いた時間を有効活用しようというマッチングサービスのI'm free!だ。例えば空いた時間に「お茶でもしたい」と思っても、リアルタイムに相手を探すことはなかなか難しい。彼らはそれが誘う側の都合だからと分析し、「誘われる側」に照準を当てたサービスとしてI'm free!を考えたという。

  • 「I'm free!」

 時間が空いており、誘われたいユーザーは、彼らの用意するI'm free!というボタンを押すことで自分がいま暇であることを意思表示できる。誘われたい人が可視化されているので、誘いたい方のユーザーは誰を誘えばいいか分かりやすい。アプリでは、誰とどこで何をしたいかという情報も共有できるようになっている。審査員から「『自分が暇である』ということを言うのは難しくないか?」という質問がでたが、I'm free!というボタンを用意することなどでハードルを下げたいと回答していた。

 ここまでが上位入賞者だ。次のページではそれ以外で気になったサービスを紹介したい。

-PR-企画特集