ソフトウェア会社のDropletsは先週、同社が特許を持つウェブ技術をAmazon.com、Apple、Google、Facebook、米Yahoo、YouTubeが侵害しているとして、これらの企業を提訴した。
Dropletsは、テキサス州東部地区米連邦地方裁判所マーシャル支部に提出した訴状の中で、同社が保有する2件の特許のいずれかまたは両方を、これらのIT大手各社が侵害していると主張している。これらの特許は「高機能で拡張性の高いアプリケーションを開発し、インターネットを介して配布する」ためのものだという。Dropletsは損害賠償に加え、将来的な特許使用料の支払いを求めている。
問題となっている2件の特許は、米国特許番号6687745の「リモートアプリケーションのグラフィカルユーザーインターフェースを狭帯域接続を介して提供するためのシステムおよび方法」、ならびに米国特許番号7502838の「リモートに保存されたアプリケーションと情報を提供するためのシステムおよび方法」だ。前者は2004年2月に、後者は2009年3月にそれぞれ取得されている。
訴状によると、被告企業は各自の「ウェブアプリケーションとソフトウェア」、および、それらを含むウェブページを保存し配信するコンピュータによって、Dropletsの特許を侵害しているという。具体的に名前が挙がっているのは、Yahoo、Amazon、およびAppleサイトのトップページ、Appleの映画予告編サイト、Yahooの「Yahoo Mail」「Yahoo Maps」などだ。
上記特許のうち1件は、Dropletsが2006年にAdobe Systemsを相手取って起こした訴訟でも焦点になった。この訴訟は、AdobeがMacromediaの買収によって取得した「Flex」製品により、特許番号6687745を侵害しているとしてDropletsが起こしたものだ。両社は2008年、金額非公表で和解している(PDFファイル)。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」