SketchBookの公開が近づくにつれて、上級幹部の耳にも徐々にうわさが届き始めた。しかし、CEOのBass氏を含む大半の幹部陣は、このアプリケーションがApp Storeに登場する予定となっていた日の1週間前まで、何も知らなかった。
「SketchBookを市場投入する許可は得ていたが、社内のすべての人が注目していたわけではない」(Cheung氏)
公開以来、SketchBookは高い人気をほこっている。これまでに550万件のダウンロードを記録し、150万人のユーザーが有料版を購入した。Cheung氏によると、Autodeskはユーザーがその場でアップグレードを購入できるように、アプリケーション内システムの開発に取り組んでいるという。現在、このアプリケーションは「iPhone」とiPadのほか、「Android」搭載の携帯電話およびタブレットでも利用できる。
SketchBookはAutodeskに単なる売り上げ増加以上の影響をもたらした。その成功は、オンライン写真編集ソフトウェアの「Pixlr」や3Dモデリングソフトウェアの「Autodesk 123D」、住居の改装やリフォームを視覚化するアプリケーションの「Autodesk Homestyler」など、消費者に焦点を合わせたさまざまなアプリケーションの開発に発展した。
Autodeskの消費者市場への取り組みは、DIYに興味のあるユーザー向けのオンラインコミュニティー、Instructablesの買収につながった。だ。この買収は2011年8月に発表されている。
また、Autodeskに新設された消費者向け製品グループのトップにはSamir Hanna氏が任命された。
Hanna氏は、「この買収の結果、Autodeskはインスピレーション、利用しやすい3Dソフトウェアツール、組み立てサービスを組み合わせた独特のエコシステムをホストできるようになる。それにより、誰もが創造力豊かに自分を表現できるようになる」と述べている。
そして、これらすべては、数名の情熱的な従業員のサイドプロジェクトとして始まったのだ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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