これにより、部下は定期的に進捗状況を報告したり、例外的な事象や不明瞭な点が出てきた際に相談しにくるようになるはずだ。進捗報告が定期的になされ、マイルストーンが達成されている限り、まめに部下のオフィスを訪れて、状況を尋ねたりする必要はないというわけだ。
このようにすることで、あなたは自らの仕事により多くの時間を割けるようになるとともに、部下も自らの仕事に集中し、あなたの期待に応えることに専念できるようになる。また、合意したコミュニケーションプランを堅持することにより、部下はプロフェッショナルとして信頼されていることを実感し、自信を深めるようにもなる。
部下に対するマイクロマネジメントをやめず、彼らの仕事に手を出し続けていると、彼らの成長機会を奪ってしまうことになる。これに対して、部下に仕事を任せ、目標や結果に対する責任を持たせることで、自らの力でより優れた仕事を行えるよう彼らに手を差し伸べたことになるのだ。また、部下の仕事に首を突っ込んだり、部下が遭遇するすべての問題を解決しようとするのをやめることで、部下は解決策や答えを自らの手で見つけ出さざるを得なくなる。もちろん、冷たく突き放せばよいというわけではない。あなたにしか解決できない真の障壁に直面している部下に対しては、救いの手を差し伸べる必要がある。人が苦しむさまをただ見ているというのは、それほど楽しいことではないはずだ。
チャンスを与えられ、会社での将来像が描けている従業員は、その会社で働き続けようと思うだろう。また、あなたが上司として部下の自信を引き出し、彼らを信頼しているのであれば、従業員はあなたの下で働きたいと思うはずだ。一方、あなたがデータベース管理者を椅子から引きずりおろし、キーボードを奪い取り、クエリを自らの手で入力するタイプのCIOなのであれば、最終的に部下の怒りを買い、離職率の上昇や、士気の低下、ひどい上司に対する不満の噴出といった問題が出てくることになるはずだ。
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