[ブックレビュー]ギークであり続けるためには?--「Being Geek」

オイラリー・ジャパン
詳細:単行本(ソフトカバー) / 368ページ / オライリージャパン / 価格:2415円 / 著者:Michael Lopp / 監修:夏目 大 / 外形寸法 (H×W×D):20.8cm × 14.8cm × 2.2cm / 重量:0.5 kg
内容:少なからずIT業界に関わりのある人なら、「ギーク」という言葉を耳にしたことがあるかもしれない。本書は、そんなギークであり続けるために必要なことが、これ以上ないくらい、親切に細かく書かれている。
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 転職を考えたことはあるだろうか。今すぐにでも会社を辞めたいと思っている人もいるかもしれない。だが、後先考えずに辞めるのは考えものだ。この先もずっと続くキャリアを築きたいなら、まずは本書で知っておくべきことがある。

 少なからずIT業界に関わりのある人なら、「ギーク」という言葉を耳にしたことがあるかもしれない。本書は、そんなギークであり続けるために必要なことが、これ以上ないくらい親切に細かく書かれている。小手先の転職テクニックではなく、何度か転職を経験したり、長く働いていたりする内に養われる「勘」のようなものにまで踏み込んで、それを言葉に表そうとしている。

 また、著者は転職の話だけをしているわけではない。現在の仕事の見直しを含めた、仕事のやり方、上司や同僚、友人などとのコミュニケーションの重要性、査定や報酬の交渉といった、仕事を続ける上で避けては通れない問題に至るまで、今までの就職関連本にはない具体的な内容にも触れている。

 タイトルからも分かるとおり、本書は主にソフトウェア開発者に向けて書かれてはいるが、ここまで詳しく「仕事の実際」について書かれた本を、私は他に知らない。その意味で、ギークでなくても一読の価値があるだろう。

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