KDDI、シニア向けの見守り歩数計「Mi-Look」を9月発売--「新市場を創出」

 KDDIと沖縄セルラーは7月21日、auケータイの新ラインアップとなる京セラ製の見守り歩数計「Mi-Look(ミルック)」を、9月中旬に発売すると発表した。市場想定価格は2万円台になる見込み。

家族の歩数をメールで送信

 Mi-Lookは、歩数計機能を搭載した携帯電話。事前に登録済みの相手に歩数を自動でメール送信する。人感センサーを搭載した卓上ホルダーを同梱しており、センサーの前を通った回数もメールで通知される。ストラップを引くだけで鳴らすことができる緊急ブザーも搭載しており、ブザーが鳴ると登録された相手に現在地がメールで送信される。

 相手先を限定した発着信機能を搭載しており、事前に登録した20件のみ着信できる。「着信自動応答」と「ハンズフリー」にも対応しているため、利用者が着信に気づかなくても発信者から話しかけられる。また、発信は事前に登録した1件と緊急電話(「119」「110」「118」)にのみすることができる。

  • 見守り歩数計「Mi-Look」

  • 累計歩数も確認できる

  • 発信登録先は1件に限定される

 本体サイズは、幅約89mm×高さ48mm×厚さ17mm。重量は約84g。約2.0インチのディスプレーを搭載する。カラーバリエーションはホワイトのみ。

Mi-Lookで新たな需要を獲得する

 Mi-Lookの利用者はシニア層を想定しているが、購入者のターゲットは70~80代の親の健康を心配する家族層だ。高齢者比率の上昇にともない、1人暮らしをしている高齢者や夫婦のみの世帯は増加傾向にあり、2010年時点で約1000万世帯にのぼるという。また、離れて暮らす親の健康を心配する子どもも80%を超えている。しかし、実際に対策を行っているのは6人に1人だという。

  • KDDIコンバージェンス推進本部市場開発部 部長の村井義明氏

 対策が普及していない理由としては、「確かに心配ではあるが、今すぐという緊急性がない」「方法がわからない」「親と話をする機会がない」といったことが挙げられる。また、実施している対策についても、自宅のバリアフリー化や介護施設の手配など、ハードウェアやヘルパーサポートが中心で、日々の生活をフォローできていないという課題がある。

 これまでにも地方自治体や企業が見守り事業の実施やサービスを実施しているが、いずれも普及には至っていない。KDDIコンバージェンス推進本部市場開発部 部長の村井義明氏は、これらの現状から「他に競合商品がない」と語り、Mi-Lookによって新たな市場を創出していくと意気込んだ。

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