米国で省エネ性能の優れた製品を評価する制度「ENERGY STAR」に、新基準が追加設定された。これにより消費者は製品購入の際、さらにエネルギー効率の良い製品を選べるようになる。
米環境保護庁(EPA)と米エネルギー省(DOE)は米国時間7月18日、「ENERGY STAR」の従来の基準に加えて「ENERGY STAR Most Efficient」を、新たな基準として導入した。
ENERGY STAR Most Efficientのロゴのシールが貼られている家庭用電化製品は、その製品カテゴリー内で際立って省エネ性能に優れた製品であることを意味する。ENERGY STAR Most Efficientは、1つの製品カテゴリー内で省エネ性能に優れた上位5%に適合する基準で、これを満たすと認められた製品にのみ、ロゴシールの使用が認められる。当面は、洗濯機、冷暖房機器、テレビ、冷凍冷蔵庫など5つの製品カテゴリーで適用される。
「ENERGY STAR Most Efficientの認定を受けた製品は、環境保護に関心のある消費者や新し物好きの消費者から高い評価を得られるような、最先端の技術による際立った省エネ性能を発揮する」とDOEは語っている。
今回の新基準の増設は、政府から指示されることなく、より省エネ性能の高い製品を開発するために企業の投資を促進する方法の1つとされる。
新基準をクリアした最初の製品群は、Best Buyの「Insignia」ブランド、Electrolux、LG、Nordyne、パナソニック、Rheem、サムスン電子、SearsのKenmoreブランドなど。
省エネ性を求める市場を創出すれば、より省エネ性能の高い製品の開発に向けて企業間で競い合うようになる。こうした市場を生み出すにあたり、ENERGY STARの評価システムの導入や、公共事業や消費者団体との提携が、どのような影響をもたらしたかについて、DOEは冷蔵庫のデータを例として取り上げ、説明している。
DOEのサイトによると、米国の平均的な冷蔵庫の消費エネルギー量をみると、現在の製品は1975年当時の製品の約25%になっている。冷蔵庫が大型化し(現在の平均的な冷蔵庫は以前のものより20%大きい)、ドア貫通型氷ディスペンサやタッチスクリーンなどの新機能が付加されるようになったにも関わらず、エネルギー効率は改善されているという。
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