foursquareは、消費者が既に利用している各種サービスを通じて日々のお買い得情報を提供するプログラムを開発した。
foursquareは位置情報ベースのソーシャルネットワークで、ユーザーはさまざまな場所で「チェックイン」することが可能だ。今回お買い得情報を提供するために同社は、LivingSocialやAT&T、ファッション分野に注力するGilt Groupeなどと提携した。foursquareによると、日々のお買い得情報提供サービスは、業者がfoursquareのユーザーにお買い得情報を宣伝できる現行のプログラム「Specials」を拡張したものだという。
foursquareの新サービスを利用することで、ユーザーは現在地周辺のお買い得情報を見つけられるようになる。foursquareが提供するお買い得情報は、同社がそれぞれのユーザーの嗜好に最も合っていると予測した結果に基づいて、対象ユーザー向けにカスタマイズされる。またfoursquareは、お買い得情報がユーザーにとって有益だと判断した理由も伝える。例えば、「ユーザーの友達2人が特定の場所に行ったことがある」といった具合だ。
foursquareの新機能について米国時間7月11日に最初に報じたThe Wall Street Journalによると、foursquareと日々のお買い得情報を提供する各企業の提携は非常に明快だという。LivingSocialをはじめとする企業群がユーザーに提供する日々のお買い得情報の入手を担当し、入手を全て担い、foursquareは同社サービス上でそれらのお買い得情報を提供する。提携企業はそれぞれ売上の一部を受け取ることになるが、その分配率は公表されていない。
foursquareの提携先を見てすぐに気づくのは、日々のお買い得情報市場のリーダーであるGrouponが含まれていないことだ。AllThingsDは2011年に入ってから、foursquareとGrouponがfoursquareユーザーへの日々のお買い得情報提供に関して合意間近であると報じているが、これまでのところ両社の提携は実現していない。
提携が実現するかどうかは、今後の展開を見てみないと分からない。Grouponは6月、ユーザーが現在地を入力して周辺のお買い得情報を見つけられる「Groupon Now」というサービスを公開した。おそらく最も重要なのは、同サービスがGroupon Nowのサイトだけでなく、Grouponの「iPhone」および「Android」アプリケーションでも利用できるということだろう。
この機能が追加されたことで、モバイルを利用するfoursquareとGrouponはライバルになったようにも思える。
先頃、ユーザー数が1000万人に達したと発表したfoursquareは、日々のお買い得情報提供サービスを今週中に公開する予定だ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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