多くの組織では、データセンターの冷却は重要視しているが、デスクトップPCも低い温度に保つ必要があることを忘れがちだ。温度が高くなりすぎると、ハードウェア部品が大量に故障する可能性がある。この記事では、特に気温が上がる夏の時期にデスクトップPCを低温に保つための簡単なヒントを10点紹介する。
ほとんどすべての組織では、ヘルプデスクのスタッフが定期的にユーザーのところへ行き、ハードウェアの問題を診断したり修理したりする。その際、必ずPCのファンが正しく動いていることをチェックするようにするといいだろう。電源ファンやケースのファンは時々故障するものだ。しかし、故障してもすぐに症状が出ないことがある。もし症状が出始める前に問題を発見し解決できれば、ヘルプデスクへの電話の回数を1回減らすことにつながるかもしれない。
わたしのIT業界での経験では、熱関係の問題の多くはホコリが原因で起きている。吸気口をホコリがふさいでいると、ケースの中で空気が正しく回らず、PCがオーバーヒートしてしまう可能性がある。清掃スタッフが定期的な清掃作業の一部として、ユーザーのPCのホコリをきれいにすべきだ。
PCを修理する際には、長すぎるケーブルを使うべきではない。長いケーブルはケースの中でスペースを取り、空気の流れを阻害する。わたしは最近、フルタワーケース用の電源を使っているPCを見た。この電源ユニットの余分なケーブルは、コンピュータ内の空きスペースいっぱいに詰まっていた。この問題は、カチカチという音が聞こえるというユーザーからの報告で初めて発見され、その音は配線がCPUファンと接触しているのが原因だった。
パワーユーザーは、平均的なデスクトップPCよりも発熱量の多いPCを必要とすることがある。例えば、複数のハードディスクを積んでいるPCは、高温になるかもしれない。このようなPCが職場にあったら、そのケースにファンを追加できないか調べてみるといいだろう。ケースメーカーが、ファンを追加できる場所を用意してくれている場合も多い。また、わたしは実際に積めるものよりも小さいファンしか積んでいないPCも見たことがある。
コンピュータのファンは驚くほど安い。わたしは2010年に、50ドルで数ダースものファンを購入することができた。
多くのデスクは、機能よりも美しさを優先してデザインされている。一部のデスクには、PCを視界から隠せるように、コンピュータ収納キャビネットが付いている。こういったキャビネットの問題は、空気の循環を妨げることだ。その結果、コンピュータは同じ空気をリサイクルすることになり、空気はケースを通り抜けるごとに少しずつ暖まっていく。そして、最終的に部品が故障し始めるところまで温度が上昇するかもしれない。
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