ネオジャパンは6月29日、グループウェア「desknet's」の新製品として大規模向けの新版「desknet's Enterprise Edition Ver.8」と中規模向けの「desknet's Middle Edition」を発表した。Enterpriseは同日から、Middleは7月末から提供する。
これまでdesknet'sは、小規模向けのdesknet'sと大規模向けのEnterpriseの2つで構成されていたが、今回からはその中間となる中規模向けのMiddleを加えている。desknet'sが300人以下、Middleが100~700人、Enterpriseが700~数万人という構成になる。Middleは、Enterpriseと同等の機能を持ちたいが、機能は削りたくない、コストをかけたくないというユーザー企業に対応したものだ。
Middleは競合他社よりもコストパフォーマンスの面で負けないような価格に設定されているという。価格は100ユーザーで52万5000円、200ユーザーで105万円、300ユーザーで157万5000円となっている。Middleの場合、OSが「Windows Server」とデータベース(DB)がオープンソースの「PostgreSQL 9」に限定してあり、導入や運用のコストを抑えることもできるとしている。EnterpriseはOSとしてWindows Serverのほかに「Red Hat Enterprise Linux」や「Solaris」が活用でき、DBもPostgreSQLのほかに「SQL Server」や「Oracle Database」を使うことができる。
大規模向けの新版となるEnterprise Ver.8では50以上の機能を改善しているが、注目されるのが事業継続性の観点からユーザー企業から要望が出ていた「安否確認」機能だ。安否確認機能は小規模向けのdesknet'sのVer.7から搭載されていた。
大規模向けの安否確認では、グループ単位での確認ができるようになっている。グループ単位で防災管理者を設定するとともに、グループ単位で安否確認のメールを配信することができる。小規模向けではグループ単位を考える必要がないが、大規模向けの場合、1人の防災管理者が全社の従業員を把握することは不可能という実態に対応して、グループ単位という仕組みが取られている。
EnterpriseのVer.8の機能改善としては、スケジュールの操作でAjaxを採用することで、人と設備のスケジューリングで画面遷移やクリックの数を減らすことができるようになっている。設備予約では、仮予約してから上長による承認を経て本予約という仕組みを取ることもできるようになっている。
これまでの設備予約では、いわゆる“早い者勝ち”だけだったが、この仕組みを採用することで、設備の効率的活用を進めることができるようになる(50以上の機能改善を行ったEnterprise Ver.8には全部で24の機能があるが、Middleにはすべて同じ機能が搭載されている)。Enterpriseの価格は1000ユーザーで420万円、無制限ユーザーライセンスで1050万円となっている。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス