双子兄弟のTyler Winklevoss氏とCameron Winklevoss氏、そして彼らのパートナーであるDivya Narendra氏が、Facebookと同社の最高経営責任者(CEO)であるMark Zuckerbergを提訴していた件で、3人は訴訟を取り下げ、6500万ドルの和解金を受け入れるとした。
Winklevoss両氏とNarendra氏の3人は、Zuckerberg氏のハーバード大学でのクラスメート。長期にわたる訴訟において3人は5月、米国最高裁判所に対し、FacebookとZuckerberg氏に対する訴訟を審理するよう求めていた。これは、彼らが始めた「ConnectU」というソーシャルネットワーキングサイトのアイデアをZuckerberg氏が盗んだとする件に関し、2008年に和解するとしていた3人が改めて申し立てたものだ。
3人はFacebookとZuckerberg氏からの6500万ドルの和解金を受け入れ、Facebookに対する今後の訴訟は追求しないとしていたが、のちにこの和解金がFacebookの間違った評価額に基づくものであると主張した。現在の評価額が1000億ドルともされるFacebookはこの主張を退け、3人との和解金は妥当な金額だとした。この訴訟は、2010年に公開されたアカデミー賞受賞映画「ソーシャル・ネットワーク」でも取り上げられている。
米第9巡回控訴裁判所は4月、2008年の和解案を支持するというFacebookとZuckerberg氏に有利な判決を下している。その後Winklevoss両氏とNarendra氏は最高裁に上訴する意向を示していた。
しかし米国時間6月22日、3人は米第9巡回控訴裁判所に対し、「慎重に検討した結果」最高裁への上訴を取り下げることにしたと申し出た。
今回の控訴取り下げについてFacebookの広報担当者は、「われわれはすでにこの訴訟が解決済みだと考えていた。ようやく相手側も同様にとらえたようでうれしく思う」と述べた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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