双子兄弟のCameron Winklevoss氏とTyler Winklevoss氏、そして彼らのパートナーであるDivya Narendra氏の3人が、Facebookの共同創業者であるMark Zuckerberg氏に対する訴訟を審議するよう米国最高裁判所に上訴した。Winklevoss両氏の弁護士が米国時間5月16日に発表した。
Winklevoss両氏とNarendra氏が立ち上げたソーシャルネットワーキングサイト「ConnectU」のアイデアをZuckerberg氏が盗んだとする訴訟において、2008年に双方は和解していたが、今回の上訴はその和解案が発端となっている。和解案では、3人がFacebookとZuckerberg氏から6500万ドルを受け取る一方で、Facebookに対する今後の訴訟は追求しないというものだった。
和解後、Winklevoss両氏とNarendra氏は6500万ドルという和解金はFacebookの間違った評価額に基づくものであると主張。Facebookの現在の評価額は500億ドル以上となっているが、同社は3人の主張を否定し、和解金の額は妥当だとしている。
米第9巡回区連邦控訴裁判所裁判官のAlex Kozinski氏は4月、Winklevoss氏らの主張を退け、2008年に合意に達した和解案は今でも拘束力があるとしている。
「競合に負け、自分たちが市場で得られなかったものを訴訟によって得ようとするのは、Winklevoss氏らが初めてではない」とKozinski氏は判決文にて述べている。「彼らが争議を和解せず、Facebookへの訴えをすべて退けることに合意していなければ、裁判でも好意的に受け取られただろう」(Kozinski氏)
Winklevoss氏らの上訴における主席弁護士Jerome B. Falk Jr.氏は、Winklevoss氏らが判決に納得していないとしている。Falk氏は15日に発表した米最高裁への上訴に関する声明で、「第9巡回区連邦控訴裁判所の判例とほかの連邦裁判所の判決には矛盾点がある」とし、「Winklevoss氏らは和解案に合意するように仕向けられていたと感じている」と述べている。
「和解案は公正な取引に基づくべき。裁判は不正な手段で導いた和解案の執行をうまく拒んできた」とFalk氏。「Facebookは証券詐欺をはたらくことでこの和解案に達したという確固とした主張に対し、判決が裁判所の扉を閉ざしてしまった。今回の最高裁への上訴は、その扉を再度開けるべきかどうかを判断してもらうものだ」(Falk氏)
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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