ハッカーグループ「LulzSec」による攻撃が再び発生した。米国時間6月13日、Twitterで挑発的な言葉を発した後、LulzSecはゲーム会社ZeniMax Mediaの子会社であるBethesda Softworksのソースコードおよびデータベースのパスワードをインターネットに投稿した。
ZeniMax Mediaは、Bethesda以外にもゲームスタジオを複数抱え、「Fallout 3」「DOOM」「Quake」「Brink」などの人気ゲームで知られる。
LulzSecの声明によると、同グループはまずBethesdaに分散型サービス拒否(DDoS)攻撃を仕掛け、その後、同社のウェブサーバに、さらにはネットワーク上の他のサーバに管理者権限でアクセスできる脆弱性を発見したという。
「社内ネットワークをマッピングし、全サーバを荒らして回ったわれわれは、全てのソースコードとデータベースのパスワードを手に入れ、自分たちの保管庫にこっそりと移し替えておいた」と、LulzSecはコード共有サイトPastebinに投稿した声明の中で述べている。
またTwitterへの投稿では、実際の攻撃がしばらく前だったことも明かしている。
「Bethesdaへ、われわれは2カ月以上前にそちらのサイトに侵入した。数週間というもの、Brinkの全ユーザー[の情報]を保有している。悪い所を修正してほしいのでよろしく!」
LulzSecのメンバーはBethesdaのファンであることも明かしている。LulzSecによると、ゲームBrinkの登録ユーザー20万人余りのデータを保有しているが、次のような理由から公開は差し控えているという。「われわれは実はこの会社が好きだし、ゲーム『Skyrim』の開発を急いでほしいから、心配事を1つ減らしてあげよう。いいってことさ!」
「Xbox 360」「PlayStation 3」およびパソコン向けゲームとして大きな期待が寄せられている「The Elder Scrolls V: Skyrim」は、11月11日にリリース予定だ。
Bethesdaの親会社、ZeniMaxにコメントを求めたが得られなかった。
また、Bethesdaを攻撃したとする同じ声明の中で、LulzSecはふと気まぐれに思いついたかのように、米国議会上院のウェブサイト「Senate.gov」に侵入して得たというユーザー名とパスワードも公開している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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