ヒューレット・パッカード、経営陣を大幅に刷新

Erica Ogg (CNET News) 翻訳校正: 編集部2011年06月14日 11時00分

 Hewlett-Packard(HP)が大規模な経営陣の入れ替えを発表した。

 同社は声明で、Ann Livermore氏がHPのEnterprise Business部門のトップを辞任し、同社の取締役会の一員になると述べている。Livermore氏は現取締役の誰かと入れ替わるわけではなく、同氏の新しい席が取締役会に追加される予定だ。

 HPが後任を指名するまでは、Livermore氏がEnterprise Services部門の暫定トップを務める。

 HPは、最高総務責任者(CAO)のポストを廃止することも明らかにした。現CAOのPete Bocian氏は即時辞任することになっており、報道によると投資銀行分野の職に就く予定だという。

 最高情報責任者(CIO)のRandy Mott氏もまた、HPを即時退職する。HPは後任を探しており、同社でのCIO職の役割を「拡大」する予定だと話している。

 Enterprise Servers、Storage、NetworkingおよびTechnology Services部門担当エグゼクティブバイスプレジデントのDave Donatelli氏とSoftware部門担当エグゼクティブバイスプレジデントのBill Veghte氏、およびGlobal Sales部門担当エグゼクティブバイスプレジデントのJan Zadak氏は、最高経営責任者(CEO)兼プレジデントであるLeo Apotheker氏の直属になる。

 HPは今回の経営陣刷新について、「HPが3月に発表した戦略に沿った会社組織」に近づけるものだと説明した。Apotheker氏は当時、2010年秋に入社したHPに対する同氏のビジョンを初めて披露している。同氏はHPがクラウドサービス、デバイス間の接続性、およびソフトウェアの3つの分野に注力することを望んでいる。

 最も注目すべき入れ替えは、Livermore氏だ。同氏は1982年にHPに入社して、同社のソフトウェアおよびサービス部門で順調に昇進し、Enterprise Business部門を率いるまでになった。Livermore氏は過去に3度、CEO候補の最有力と目されたことがあったが、Carly Fiorina氏とMark Hurd氏、Apotheker氏にそれぞれ敗れている。

 Livermore氏が加わる取締役会は2011年になって、混乱に見舞われている。HPは1月、長きにわたって取締役を務めてきた4人と袂を分かち、新たに別の5人を迎え入れた。その数カ月後、株主顧問グループがHPの年次株主総会で、5人の新取締役が選ばれた経緯に関する倫理的な懸念を理由に、彼らの再選を阻止しようとした。その試みは失敗に終わり、5人の新取締役は全員再選された。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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