グレースノートは、日本で初となるプレス向け説明会を開催した。CDをプレーヤーに読み込ませるだけでアーティスト名や楽曲名が取得できる「MediaID」や手持ちのCDからお勧めの楽曲を類推する「Discover」など、同社のテクノロジを紹介した。
1998年に米カリフォルニアで設立されたグレースノートは、CD認識技術によるCDデータベースの作成で知られ、前身は「CDDB」である。2003年に日本法人を立ち上げ、その後、2005年に韓国、2006年に台湾事務所開設と業務を拡大。2008年にソニーコーポレーションアメリカに買収され、現在は100%子会社となっている。
グレースノート日本法人の代表取締役社長であるBrian Hamilton(ブライアン・ハミルトン)氏は「グレースノートはiTunesやスマートフォンなど、あらゆるエンターテインメントサービスのバックボーンで活用されている。今後も音楽、映画、テレビの世界最大、広域、深層、高品質なメタデータとリッチな付加コンテンツを提供し、エンターテインメント体験を変革させていきたい」と今後の展開について話した。
CDをプレーヤーに読み込ませるだけで、アルバム名、アーティスト名、楽曲名が取得できるMusicID技術が有名だが、現在では楽曲のムードやテンポ、地域、年代などの音楽属性から関連性の高い音楽を探し出して推薦するDiscover、音声による音楽検索ができる「MediaVOCS」といった先進的な技術も提供している。
さらに楽曲だけでなく、DVDやBlu-ray Discでも同様に、ジャケット写真やあらすじ、スタッフやキャストが表示される「VideoID」、関連作品へのナビゲーションを表示する「Video Explore」など、映像作品のデータベースも構築しているという。
これらのテクノロジはアップルが提供する「iTunes」やソニーが展開する「Qriocity(キュリオシティ)」といったエンターテインメントサービスのバックボーンで活用されており、現在でもその使用場所は拡大中だ。活用されている分野は、iTunesなどの「PC」、インターネットに接続されたテレビやBlu-ray Discプレーヤーなどの「家電」、スマートフォンなどの「モバイル」、自動車内で利用する「オートモービル」の大きく分けて4つ。
認知度の高いPC以外にも、ネット機能の搭載により注目を集めている家電やモバイル、95%以上という高いシェアを持つオートモービルなど様々な場所で利用されている。
モバイル、家電の両分野では、MusicIDを利用した楽曲認識機能を搭載した製品も登場している。これはテレビのCMやラジオから流れてきた曲から楽曲情報を得られるという機能だ。ソニーの液晶テレビ「BRAVIA」、ソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズのスマートフォン「Xperia」では、「TrackID」の名称で搭載されている。
海外ではすでに、楽曲の歌詞サービスなども提供しているとのこと。また米国などでサービスをスタートさせているクラウドベースの音楽サービス「Music Unlimited Powered by Qriocity」では、ユーザーの所有する音楽コレクションをクラウドから見つけ出すため、MusicID技術を使用しているという。
日本国内でも、6月10日からソニー・ミュージックエンタテインメント、エイベックス・マーケティング、ビクター エンタテインメントに加え、日本タレント名鑑などを手がけるVIPタイムズ社と契約を締結。ジャケット写真やアーティスト写真のデデータベースを日本市場向けに提供している。
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