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NEC、仮想PC型シンクラ新版「VPCC4.0」販売--IE 7/8からも操作可能に

富永恭子 (ロビンソン)2011年06月09日 18時59分
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 NECは6月9日、仮想PC型シンクライアントシステム「VirtualPCCenter(VPCC)」の機能を強化した「VPCC4.0」の販売を開始したことを発表した。1クライアントあたりの初期導入価格は7万2000円(税別、1600台構成で端末費用とデスクトップOSの費用を含まない)。6月30日から出荷する。

 今回の強化では、端末の選択肢拡大と運用管理性を向上し、事業継続や在宅勤務を支援することを狙った。事業継続や災害対策の観点から、場所を問わずにデスクトップ環境を利用できるシンクライアントシステムのニーズに応えるとしている。

 従来、仮想PCへ接続するためには、専用の接続モジュールを搭載した端末を利用する必要があった。VPCC4.0では、サーバ上の仮想PCとシンクライアント端末間の通信を中継する「セッション管理」機能を拡充している。自社製のシンクライアント端末に加えて、Internet Explorer(IE)7/8に対応したウェブブラウザを搭載した汎用端末からでも仮想PCに接続可能という。端末の選択肢が大幅に拡大し、在宅勤務などのニーズに対応できると説明している。Androidを採用したクラウドコミュニケーター「LifeTouch」にも対応する。

 仮想PCと端末間の通信機能も強化し、仮想PCとシンクライアント端末の通信プロトコルとして、Microsoftの画面転送プロトコル「RDP」とCitrixの画面転送プロトコル「ICA」の両方をサポートしている。高速なネットワークを利用できる社内ではRDPを利用し、外出先ではICAに切り替えるといった使い分けが容易になり、エンドユーザーは利用環境に応じて柔軟にプロトコルを選択できる。VPCCの高度な運用管理性を維持しながら利便性を向上するとしている。既存のVPCCユーザーも活用することが可能だという。提供時期は8月末予定としている。

 ストレージのディスク容量を効率的に利用する機能も強化した。VPCC4.0では、仮想PCで利用するOSやアプリケーションのディスクイメージの重複部分を共有する「仮想PCディスク共有オプション」機能を強化している。仮想PCを“マスタイメージ+差分データ”で管理し、ストレージ上では個々の仮想PCの差分データのみの容量を確保することで、仮想PC用に必要なディスク容量を削減可能という。データ量が大きくなりがちな作成時期の古い差分データを判別し、優先的に自動削除する機能を搭載。運用性の向上とともに、ディスク容量削減を効率化することでシステム全体のパフォーマンス向上にも貢献するとしている。

 システム構築を容易にする機能も搭載された。VPCC4.0では、仮想化基盤上に定義される仮想ネットワークを一括で設定する機能を搭載している。システム構築時に仮想PCサーバ間の関連性を意識する必要がなくなり、構築作業者の負担を軽減することが可能になったという。

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