ケイ・オプティコムは6月2日、Androidタブレットを活用したホームICTサービス「eoスマートリンク」の試験提供を、6月30日から大阪府北摂エリアの一部で開始すると発表した。試験期間は11月末まで。これに伴い、6月3日から19日までの間に、500世帯のモニターを募集する。
eoスマートリンクは、家庭内の機器とAndroid搭載タブレットを、ケイ・オプティコムのFTTHサービス「eo光」につなぎ、情報サービスやホームICTサービスを提供する宅内サービス。さまざまな機器を1つのホームゲートウェイ(タブレット端末)で一元的に管理できるのが特長だ。
同日の記者会見に臨んだ、ケイ・オプティコム コンシューマ事業推進本部サービスマネジメントグループ グループマネージャーの福永尊光氏は、「FTTHはだいぶ世の中に浸透してきた。これまでのようにインフラを安く売っていくだけで、今後も同じように成長していけるのかどうか、いろいろと考えなくてはいけない」と語る。
また情報通信におけるインフラやサービスの方向性として、Wi-Fiを中心としたモバイルサービスの拡大や、スマートデバイスの普及を挙げ、ケイ・オプティコムが今後取り組むべき事業領域は宅内でのICTサービスだと説明する。eoスマートリンクを提供することで、日ごろPCを利用しない“ノンPC”層にもアプローチしたいとした。
eoスマートリンクは、大きく「情報サービス」と「ホームICTサービス」の2つのサービスで構成される。情報サービスは、主にタブレット端末上で提供するもので、天気予報や料理のレシピ、折込チラシ、食材の宅配サービスなど、日々の生活に役立つ情報を提供する。ケイ・オプティコムでは、独自のアプリマーケットの提供も視野に入れているという。
ホームICTサービスでは、宅内の家電や情報を管理できる。例えば、宅内のAV機器を一元的に操作できる「AVコントロールサービス」では、Blu-rayレコーダーに保存されているビデオをタブレット端末の画面上で選択し、テレビ画面に映し出すといった操作が可能になる。そのほか、スマートコンセントを使ってタブレット端末の画面上で使用電力量を確認できる「エコロジーサービス」なども提供する。
試験サービスでは、まず6月30日から情報サービスを提供し、9月末からホームICTサービスの提供を開始する予定。試験提供時はSamsungのタブレット端末を使用する。Android OSのバージョンは2.2だが、正式サービス開始時にはOSのバージョンアップも検討しているという。
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