--3月に無料の英語学習コミュニティ「smart.fm」がサービスを終了しましたが、有料サービスと並行して運営するという選択肢もあったかと思います。
Paul氏smart.fmでもさまざまな機能やコンテンツを提供してきましたが、それでも言語学習サイトとして最適化されているとは言えませんでした。現在のマーケット状況を考えると、日本には必ずより最適化された英語学習サイトが必要になるでしょう。セレゴ・ジャパンではより良いサービスを提供するために有料サービスにすべての力を注ぐ選択をしました。
--smart.fmは2008年の開始当初、「iKnow!」としてサービスを提供していました。有料サービスを開始するにあたりサービス名を再びiKnow!に戻した理由はありますか?
Paul氏やはりiKnow!というサービス名がブランドとして強力だったということです。iKnow!はとてもインパクトがあり、かつサービスをイメージしやすい名前ですから。smart.fmとしてサービスを提供している間も、“iKnow!”と呼んでいるユーザーがたくさんいたくらいです。
--料金は月額1000円ですが、従量課金モデルにしなかった理由はありますか?
北條氏iKnow!は、スマートフォン(iPhone/Android)との学習状況の同期を含めたすべての機能やコンテンツをトータルで、かつ長期で使ってもらうことを想定したサービスのため、初めからフルボリュームで提供するモデルを採用しました。
やはり、従来のユーザーからはかなり厳しいご意見をいただきました。「smart.fmは無料だから良かったのに」と。ですが、iKnow!のクオリティで今後もサービスが進化していくのであれば、気持ちよく料金を払いたいという声もいただきましたし、スマートフォンに対応しているなら有料でも利用したいという声もかなり多くいただきました。
--スマートフォンでのiKnow!の利用状況はいかがですか?
北條氏反響はかなりありましたね。最近は携帯電話しか持っていない人も多いので、通勤や通学中にスマートフォンだけで学習しているという人もいます。現在はPCベースで学習される人がコアユーザーなのですが、将来的にはスマートフォンでの利用率がPCを追い抜く可能性もあるかと考えています。
またタブレット端末に対応することで、モバイルデバイス間のアクセスも加速すると思います。iKnow!はタッチパネルとの相性が非常に良いので、今後は自宅のソファなどで気軽に学習していただけるようになります。
--今後のiKnow!の展開について教えて下さい。
Paul氏2011年中にタブレット端末向けのアプリを提供するほか、5月には法人と学校向けにもサービスを開始しました。今後もこれまで以上にユーザーに満足していただけるコンテンツを増やしていくつもりですので、期待していただければと思います。
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