日本オラクルは5月23日、同社のミドルウェア製品群であるインメモリデータグリッド製品の最新版「Oracle Coherence 3.7」を発表した。
Oracle Coherenceは、ミドルウェア製品群「Oracle Fusion Middleware 11g」の主要コンポーネントとして、アプリケーショングリッドおよびクラウド環境を構築する際に重要な役割を担う製品。
最新版では、より大規模なシステムへの導入をうながすため、構成や管理を容易にしたほか、データストレージ性能の向上、アプリケーションサーバやデスクトップアプリケーションなどのクライアント接続における動的かつ自動制御による負荷分散を可能にしている。
新機能である「Elastic Data」では、分散コンピューティング環境におけるストレージ領域として、メモリとSSD(Solid State Drive)やSAN(Storage Area Network)などの外部ディスクデバイスを透過的に組み合わせて利用できるようになるという。特に、大量のデータ処理に加え、タイムロスのないデータアクセスを要件とする金融機関やECサイト運営会社などでは、Elastic Dataを活用することで、メモリと外部デバイスを透過的に組み合わせた、シームレスな大量データ管理を実現できるとしている。
そのほか、「F5 BIG-IP Local Traffic ManagerおよびSSLアクセラレーション機能との統合」「Oracle GlassFish Serverの統合」といった機能強化が行われている。
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