The Wall Street Journal(WSJ)は米国時間5月18日、Facebookの「Like」(いいね!)ボタンやTwitterの「Tweet」ボタンなどについて、どのサイトをユーザーが訪問しているかに関するデータを集めていると報じた。
WSJによると、いわゆるソーシャルウィジェットと呼ばれるこれらのボタンがサイトに付いている場合、ユーザーがこれらボタンをクリックしていなくても、そのサイトを訪問したことがFacebookやTwitterに通知されるという。
例えば、FacebookやTwitterのユーザーが、MSNBC.comなどのニュースサイトやFighting the Darknessなどのブログを訪問した場合、そこにあるLikeやTweetボタンを押さなくても、訪問したことがFacebookやTwitterの伝わることになるとWSJは報じている。
通知は、ユーザーが過去1カ月間にFacebookまたはTwitterにログインしていれば、可能になるという。ユーザーがFacebookやTwitterからログオフしない限り、ブラウザを閉じても、コンピュータの電源を切っても、ブラウジングデータの収集は継続される、とWSJは報じている。
Facebook、Twitter、Googleなど、ウィジェットを制作している企業は、ウィジェットが生成するブラウジングデータを匿名化して利用するため、特定のユーザーの追跡には使用していないと述べているという。
WSJによると、Facebook、そして、ソーシャルネットワークサービス「Buzz」用のウィジェットを持つGoogleは、ブラウジングデータを匿名化しているため、特定ユーザーに関する情報の追跡はできないと述べているという。データの削除について、Facebookは90日間、Googleは2週間以内としているという。両社ともに、ウィジェットの効果を測定する情報を利用していると述べているという。
Twitterは、ブラウジングデータを利用しておらず、ただちに削除していると述べているとWSJは報じている。同社広報担当者によると、より良いコンテンツをユーザーに対して表示させるため、将来的に使用する可能性はあると述べたという。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス