ヤフーの「支援ギフト便」--購入者の思いは届いたか?

鳴海淳義 (編集部)2011年05月19日 12時43分

 ヤフーは3月23日から、Yahoo!ショッピングを通じて東日本大震災の被災者に物資を送れるプログラム「支援ギフト便」を提供している。

 支援ギフト便は、Yahoo!ショッピングの出店ストアから、被災地で必要とされている商品を原価で提供してもらい、被災地へのギフトとしてYahoo!ショッピング上で販売する取り組み。商品価格は物資のなどを加えた価格となっている。ユーザーが賛同してその商品を購入すると、各公益社団法人などを通じて被災地に届けられる。

 これまでに第1弾の白米20トン(10kg入り2450円×2000袋)から第7弾の干しぶどう(900~1000g入り500円×1000個)まですべての商品が完売している。被災地へ商品が届けられた様子などはYahoo!ショッピングのブログで公開されている。

 商品購入で支援に参加した人からは、以下のようなコメントが届いている(一部抜粋)。

 「義援金もしましたが、被災地のかたの手元に届くのは何時になるのかと…。そんなときこの商品を見つけて『これやっ!』って思い購入しました。良いシステムですね。一日も早い復興を祈っています」

 「義援金もいいですが、このように形がわかる支援も目的がはっきりしてていいですね。期間終了まで何回か参加させていただきます」

 「直ぐに手元へ届けられる!直ぐに役立つ!!被災地の皆さんが、今欲している物を送れる素晴らしい企画だと思います。復興まで継続されることを願います」

 「何かしたいとの気持ちがあっても中々自分でできる事が見当たらない。今回の企画は微力ではあるが、震災への復興の力に、勇気になれればと思い購入しました。こういった輪がどんどん広がれば良いです」

 ヤフーは引き続き、被災地の要望に沿った商品を支援ギフト便で提供していく予定。今後は商品を送る以外の支援策も検討しているという。

 また現在ヤフーがコマース関連サービスで実施している被災者支援策としては、 支援ギフト便のほかに、「東日本大震災チャリティーオークション」「みんなのチャリティー募金(オークション)」「みんなのチャリティー募金(ショッピング)」「義援金ショーケース」「東北物産展」などがある。これらの情報は特設ページ「売って。買って。参加して。みんなでつなげよう復興支援」で一覧できる。

 ヤフーの広報担当者は「こういった支援は一時的なもので終わらせず、継続することに意味があると考えています。今後も皆さんの声にお答えしつつ、できる限りの支援を行って参ります」とコメントしている。

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