VMwareが2010年8月に開催した自社イベント「VMworld 2010」。この中で、発表された「Project Horizon」は、さまざまなローカルアプリケーションやSaaSアプリケーションを、ユーザーが一括して管理できるようにするという取り組みだ。同社は米国時間5月17日、この取り組みの最初の製品となる「Horizon App Manager」を発表した。
Horizon App Managerは、SaaSアプリケーションを管理するサービスだ。ユーザーは、管理者が登録した複数のSaaSアプリケーションの中から、自分が必要なものを選び、シングルサインオンで利用できる。いわばエンタープライズ版のApp Storeのようなもの。
同日開催された説明会には、VMware APAC Product Line ManagerのDavid Wakeman氏が電話で参加。同社がProject Horizonの発表からひと月のうちにクラウドサービスのID管理を手がけるTriCipherを買収し、構想の実現に向けて積極的に取り組んできたことをアピールした。
Wakeman氏はまた、Project Horizonによって「仮想デスクトップやWindowsのアプリケーション、クラウドのアプリケーション、ディレクトリサービスを統一していく。企業はレガシーなアプリケーションにも新しいアプリケーションにも、新しいデバイスでアクセスできるようになる」と説明する。
Horizon App Managerは現在、アーリーアクセスプログラムとして英語圏の一部で展開。価格は1IDあたり年額30ドルとなっている。日本でのサービス開始については、時期、価格ともに未定。
Wakeman氏は、将来的にProject Horizonの製品群を仮想デスクトップ製品である「VMware View」と統合していく方向であることや、iOSアプリなどSaaSアプリケーション以外へ対応していくことについて示唆した。しかし、その時期などは明言していない。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
「程よく明るい」照明がオフィスにもたらす
業務生産性の向上への意外な効果
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス