優秀な人ほど出世に行き詰まる?--昇進に役立つ4つのヒント

John McKee (Special to TechRepublic) 翻訳校正: 石橋啓一郎2011年05月19日 07時30分

 自分が出世のチャンスを逃したと感じたことはあるだろうか?問題は、スキルよりも周囲からの受け止められ方にあるのかもしれない。

 「だめになってしまったんだ。どうしたらいいのか分からない。助けて欲しい」

 電話をかけてきたのは、昇進のチャンスを逃したばかりの男性だった。彼が言うには、どうやら突然、新しい人物が雇われ、彼の部署の責任者になったらしい。その発表が行われる直前まで、彼は自分が昇進した上司の後釜に座れることは確実だと考えていた。

 それは彼だけの意見ではなかったと、彼は言った。彼が昇進することは「誰の目から見ても明らかだった」という。その背景として、彼はこの判断に関わる人たちと普段の仕事の中で話をしており、その中には最高情報責任者(CIO)と、彼の上司が就いていた役職と対等の役職者2人が含まれていた。彼は自分がうまくやれたと感じており、確実に昇進できるはずだと考えていた。

 しかしその後、人事部長から電話があり、社外の候補者も何人か面接すると言ってきた。人事部長は、彼にはその仕事に相応しい技術的なスキルがあると誰もが思っているので、心配しなくていいと話した。彼は安心して待った。そして2カ月後、会社は別の業界の人物を彼の上司として雇ったのだ。

 「まだショックで立ち直れないんだ」

 それで、彼はわたしを頼ってきた。わたしは彼に、新しい上司とできるだけ早く話してみるようにと伝えた。

 彼はその上司に、何が起こったのかを尋ねた。上司は率直に、人事チームは彼が必要なスキルセットを持っているが、階段を上がるにはもう少し「スパイス」が必要だと考えたのだと話した。その上司は、それ以上の細かいことは話せなかった。わたしはそれに次のように肉付けした。

 これは、多くの分野の専門家によく起こる問題だ。

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