日本IBMは5月13日、ディスクストレージの最上位機種「IBM System Storage DS8000シリーズ」向けの新機能「DS8000 I/O Priority Manager」の販売を開始した。
DS8000 I/O Priority Managerは、業務の重要度に応じてストレージ処理能力を分配することで、複数業務が同時にアクセスする際の一律的な処理スピードの低下を解消し、重要度の高い業務の処理スピードを向上させるファームウェア。DS8000シリーズに導入することで、ストレージ統合やストレージ仮想化に利用しているDS8000にアクセスする業務が増加しても、重要度の高い業務の処理スピードを低下させることなく運用できる。また、業務の重要度の高さを4段階で指定することで、重要度の高い業務から処理能力を優先的に分配できるという。
これまでDS8000シリーズでは、使用頻度の高いデータをアクセス速度の速い媒体(半導体ドライブ:SSD)に保持するストレージの自動階層化機能「IBM System Storage Easy Tier(EasyTier)」によって業務効率の向上を図ってきたが、新機能では、処理能力の柔軟な分配を行うことで、さらに業務の効率を高めるという。また、これにあわせてEasy Tierにおいても機能を拡張し、SSDを含まないハードディスクドライブ(HDD)のみの構成でも利用できるようになっている。
DS8000 I/O Priority Managerの提供価格は、ストレージ容量1テラバイトにつき92万1400円(税別)から。日本IBMおよび日本IBMのビジネスパートナー経由で販売し、6月3日より出荷が開始される。
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