NTTデータ、直流電流対応サーバ開発--消費電源10%減、システム構築も

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 NTTデータ、NTTデータ先端技術、NTTデータカスタマサービスの3社は、自社開発の「PRORIZE(プロライズ) DCサーバ」を用いたシステム基盤構築、運用サービスを9月に提供開始すると発表した。

 このサービスは、新たに開発した専用設計のサーバであるPRORIZE DCサーバを用いることで、データセンターにおける節電ニーズと顧客からの長期保守のニーズに応えるシステム基盤を提供するものという。PRORIZE DCサーバでは直流給電方式に対応することで、従来の交流給電方式に比べて10%以上、消費電力を抑えることができるという。

 PRORIZE DCサーバの利用にあたっては、独立した集中電源ユニットである「DC 12V SERVER RACK SYSTEM」を併用する。従来のサーバ機器の電源部は、交流 (AC) で受電し、内部で直流 (DC) に変換して、サーバ内にあるマザーボードに電力を供給する。また、データセンターに設置する無停電電源装置 (UPS) は、入力された交流電流を直流に変換して蓄電し、蓄電池からの直流を交流に再度変換して出力している。こうした交流と直流の変換では、変換損失が発生し、さらに、その際放出される熱の冷却設備が必要となるため、システム全体で大きなエネルギー損失を生んでいたという。

 PRORIZE DCサーバとDC 12V SERVER RACK SYSTEMの組み合わせでは、高電圧直流電流をシステムラック内の集中電源ユニットで安全な電圧まで下げ、サーバ個別での高電圧直流対応が不要となるため、安全かつ高効率な直流給電を実現できるという。従来の交流給電に比べ、直流給電でのシステム全体の電力効率は10%以上改善するとしている。

 合わせて、PRORIZE DCサーバとオープンソースソフトウェア (OSS) を用いてシステムを構築することにより、ハードウェアまでを含めたシステム全体について10年間の長期保守サービスを提供する。

 PRORIZE DCサーバの開発はNTTデータとNTTデータカスタマサービスが共同で行い、DC12V SERVER RACK SYSTEMはNTTデータ先端技術が開発を行った。これらを組み合わせて提供することにより、システムの省電力化、長期保守の実現が可能になったとしている。3社では7月より、NTTデータ社内、およびNTTデータグループ内の主要システムで電力総量規制対策の一部としてPRORIZE DCサーバの試行導入を行い、9月からの本格展開を目指す計画だ。

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