動画サイトYouTubeは、サイト訪問者にユーザー作成ビデオ以外の目的で同サイトを利用してもらうことを目指す取り組みの一環として、プロが制作した作品を拡充し、また、独自番組への投資を強化している。これによって、同社がオリジナル番組の追加を検討しているという2011年4月の報道が事実であることが明らかになった。
YouTubeは米国時間5月9日、NBC Universal、Sony Pictures、Warner Brothersといったスタジオから約3000本の新しい映画タイトルを追加するとブログ投稿で発表した。
YouTubeを率いるSalar Kamangar氏は同社ブログの投稿で、「われわれは今日、米国のユーザーがレンタル可能な約3000本の新しい映画タイトルを追加開始する(これの詳細については9日中に再度投稿する)。これには、レビューと制作舞台裏映像も用意されている」と述べた。「短い映画予告編でも、おかしなパロディ映画でも、長編ヒット映画でも、ユーザーはゆったりとくつろいで、YouTubeの映画を楽しんでほしいと思う」(Kamangar氏)
これまでの話を総合すると、新しいコンテンツの追加によってYouTubeのレンタルライブラリの作品数は倍増し、6000タイトル以上になるようだ。YouTubeの関係者は米CNETに対し、新しいコンテンツの第1弾は9日中に同サイトに追加される予定だと述べた。
Kamangar氏はレンタルに関する発表に加えて、同社は独自制作コンテンツへの投資を「拡大」していると述べた。
Kamangar氏は、「Machinima、Annoying Orange、Ryan Higa氏といったわれわれの2万を超えるパートナーがウェブ用のオリジナルコンテンツを制作しており、独自ブランドの番組に対し、テレビ番組と同程度の視聴者数を見込んでいる」と記している。「これから1年間でさらに多くのコンテンツをYouTubeに追加する。Partner GrantsとYouTube NextUpの成功を基盤に、われわれはさらに多くのリソースを、テレビやハリウッド映画でお馴染みのクリエイターや、YouTubeにおいて熱心な視聴者をすでに確保している既存のYouTubeパートナーに提供する」(Kamangar氏)
同社のさらなる投資の詳細については「数カ月のうちに」発表するとKamangar氏は付け加えた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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