Mozillaは、「Firefox」のJavaScriptエンジンとグラフィックスエンジンの刷新に取り組み始めた。新しいJavaScriptエンジンには、「IonMonkey」と呼ばれるコンパイラが含まれ、ウェブベースのプログラムをより速く動かすとともに、ガベージコレクションと呼ばれるメモリ消去プロセスによる処理中断を少なくすることを目的としている。また、「Azure」と呼ばれるグラフィックスエンジンは、Windowsのグラフィックインターフェースとの親和性を高めると同時に、Mac OS XやLinuxでも動作することを目的としている。
Azureは、パフォーマンスを向上するためのものであると同時に、プロセスを異なるメモリ区画に分離する「Electrolysis」と呼ばれる長期プロジェクトの基礎を築くものでもある。区画に分割することで、セキュリティやパフォーマンスの向上が期待できるが、そのためにはブラウザの基礎部分を大幅に再編する必要がある。
ブラウザ市場の競争が激しくなる中で、MozillaはFirefoxの開発速度を上げている。リリースマネージャーのChristian Legnitto氏によると、次のバージョンである「Firefox 5」は、米国時間6月21日にリリースされる予定だという。ただし、JavaScriptとグラフィックスの変更は、このリリースには含まれない見通しだ。
新しいJavaScriptエンジンでは、デバッグインターフェースも刷新される予定だ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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