3.11震災発生後、海外ITニュースの押さえどころ

藤本京子 (編集部)2011年04月30日 08時00分

 3月11日に発生した東日本大震災から約1カ月半が過ぎた。震災直後から日本中のテレビや新聞、ニュースサイトは震災の被害や関連情報の報道が中心となり、人々はこれらの情報にくぎ付けとなった。

 過去に例を見ない自然災害に見舞われた日本では、さまざまなイベントが自粛され、IT関連企業も製品発表やサービスのリリースを見送った。しかし、日本以外の国では通常通りビジネスが遂行され、製品などの発表も行われていたのだ。

 震災関連のニュースばかりが目立って気づかなかった読者も多いと思うが、CNET Japanでは震災後も海外ニュースを通常通り掲載していた。ようやく日本でも企業活動が元に戻りつつある今、あらためて震災直後の3月に掲載された海外発のニュースを中心に、当時日本以外の国で何が起こっていたのか振り返ってみたい。

「iPad 2」発売

 日本で震災の翌日となる米国時間3月11日には、米国にてAppleの「iPad 2」が発売された。日本以外の世界各国での同製品発売日は3月25日。日本ではようやく4月28日に販売開始となった。

フォトレポート:「iPad 2」、米国で販売開始--発売の様子をお届け
「iPad 2」、発売直後の週末で50万台販売か--Piper Jaffray調査
「iPad 2」世界発売、日本以外はスケジュール通り
フォトレポート:「iPad 2」世界販売開始--ロンドンの行列を取材
アップルのiPad 2、iPhone 4のホワイトが日本でも発売--価格は4万4800円~

各ブラウザ最新版の登場

 3月は、「Internet Explorer」(IE)や「Firefox」といった主要ブラウザの最新版が次々と登場した。米国時間3月14日にはMicrosoftが「Internet Explorer 9」の正式版を、同22日にはMozillaが「Firefox 4」をリリースしている。

 日本語版については、IE9が4月26日に延期となったが、Firefox 4は各国版と同時に日本語版もリリースされた。なお、米国時間4月27日にはGoogleの「Chrome 11」安定版もリリースされている。

◇IE9
MS、「Internet Explorer 9」の正式版をリリース--「Windows XP」は未対応
「IE9」、公開後24時間で235万ダウンロード
「Internet Explorer 9」を詳細レビュー(前編)--競争力は取り戻せたのか
「Internet Explorer 9」を詳細レビュー(後編)--競争力は取り戻せたのか
IE9は最も節電できるブラウザ--マイクロソフトが調査
IE9日本語版、いよいよダウンロード可能に--4月26日0時より

◇Firefox 4
「Firefox 4」、リリース日は米国時間3月22日に
Firefox 4 日本語版はリリースを延期せず--困難な時こそ活性化を
Mozilla、「Firefox 4」の正式版をリリース
「Firefox 4」、ダウンロード件数で「IE9」を圧倒--公開後24時間で710万回
Mozilla、「Firefox」リリースサイクルを短縮へ--その狙いと影響
Mozilla、Android版「Firefox 4」を正式公開

◇Chrome 11
グーグル、「Chrome 11」安定版をリリース--音声入力機能を搭載

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