アマゾン、第1四半期で増収--利益はアナリスト予想下回る

Caroline McCarthy (CNET News) 翻訳校正: 緒方亮 高森郁哉2011年04月27日 12時17分

 Amazon.comの2011年第1四半期(3月31日締め)の決算報告は、ウォール街が低調な業績を予想していたことを考慮しても、やはり良いものではなかった。

 1株あたりの利益については、アナリストらが0.61ドルと予想していたのに対し、Amazonの報告では0.44ドルだった。純売上高は前年同期比で38%増の98億6000万ドルだったが、本当に重要なのは1株あたりの利益である。

 こうした結果は、支出額がアナリストの予想よりも多かった可能性を示唆している。支出対象の具体例としては、メディアストレージサービスの「Cloud Drive」、独自の「Android」アプリストア、2011年4月に発表した広告つきの安価な「Kindle」、Kindleの新しい「図書館貸出」機能といった各種プロジェクトが挙げられる。

 創業者で最高経営責任者(CEO)のJeff Bezos氏はプレスリリースで、「当社は顧客の利益のために創意工夫を大切にしており、以前にも増して長期的な機会に大いに期待を寄せている」と述べた。

 新たな領域に積極的に参入するのはAmazonの伝統だ。オンライン書店としてスタートした同社だが、今ではホスティングサービスやデジタル音楽、そしてこの2つを組み合わせた新しい(少々論議も呼んでいる)クラウド型音楽サービスなど、実に多種多様なものを売っている。しかし、その費用は安価ではなく、四半期のバランスシートに長期的な利益見通しは示されず、激しい競争のただ中で従来より不安定に見える要素があるかもしれない。そうした競争のうち、最近はSteve Jobs氏率いるAppleとの戦いが大半を占めるようだ。Cloud Driveのスタートは、Appleが長らく遅れた競合サービスを急いで準備しているとの報道もある中、娯楽業界から驚きの声で迎えられた。また、Kindleは引き続き「iPad」との電子書籍競争に直面している。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)

-PR-企画特集

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]