ソニックウォールは4月25日、ネットワークセキュリティとリモートアクセスに関するアンケートの結果を発表した。調査結果によると、ネットワーク外部からの脅威に対して、全体の80%以上が「ファイアウォール」や「PC用ウイルス・スパイウェア対策」を導入していることがわかった。より高度な対策となる「ゲートウェイ用ウイルス対策・スパイウェア対策」や「不正侵入検知・防止システム(IDS/IPS)」などの導入は全体の30%前後にとどまっている。
現在導入しているセキュリティ対策は、ウイルス対策ソフトやファイアウォールなど、専用ソフトごとにサーバにインストールする“ソフトウェア型”の利用が57%であるのに対して、複数のセキュリティ機能を専用OS上で統合したアプライアンス製品の“ハード型”の利用は37%となっている。
統合セキュリティ機能を持つアプライアンス製品に対する興味は75%と高く、「不正侵入防御やウィルス・スパイウェア対策などの統合」、続いて「マルチコアプロセッサとロードバランスによるパフォーマンス確保」を興味を持った点として挙げている。今後、セキュリティ対策を導入する際の重視度では、「導入・運用のしやすさ」や「セキュリティ強度・機能」、「導入・保守費用」という順で高かった。
リモートアクセスとスマートフォンの利用状況については、現在、社外から社内LANへのアクセスを許可しているのは全体の65%。また15%が、今後リモートアクセスの導入を予定、検討している。リモートアクセス時に利用している技術やツールのトップは「SSL VPN」が全体の45.9%。「IPSec VPN」が40.7%でこれに続いた。リモートアクセス端末としてのスマートフォン導入率は全体の9%であったが、一方で研究中や導入予定、検討中をあわせた導入予備層は合計44%となっている。
アンケートは3月3~28日に、企業システムのネットワーク関連業務に従事している人を対象に「ネットワークセキュリティの現状と課題」と「リモートアクセスとスマートフォンの利用状況」について調査したもの。回答者数は324件。
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