4月に登場した2つのソリューションのいずれかを利用して、「iPhone」のロックを解除したいと思っている読者がいたとしたら、残念ながらそれは不可能である。Cut Your SimとGSM Phone Sourceの両社はもうサービスを提供していないからだ。
両社はiPhone 4ユーザーに対し、ジェイルブレイク(脱獄)をしたり今後のソフトウェアアップデートがロック解除に影響を及ぼすのを心配したりすることなく、同デバイスのロックを「恒久的に」解除して好きなネットワークで使用できるようにすると謳っていた。そうした機能は、自分が契約している通信キャリアに国際ローミング料金を支払うことを回避して、地元プロバイダーのSIMカードを代わりに使用する手段を求めている旅行者にとって、特に魅力的なものだ。
Cult of Macによると、Cut Your Simはロック解除サービスを400人のユーザーに提供したが、先週同サービスを終了すると発表したという。同様の脱獄不要のロック解除ソリューションを提供していたGSM Phone Sourceも2週間前、プロバイダーのターンアラウンドタイムの長さを理由に挙げて、同サービスの販売を停止した。
この件に関するCut Your SimのFAQによると、サービスの料金をすでに支払っているユーザーは全く問題ないが、自分のiPhone 4が同社のサービスを通してまだアクティベートされていないユーザーは払い戻しを受け取るまで「数日」待つ必要がある、と両社は述べているという。
Cut Your Simの関係者はCult of Macとのインタビューで、実際にロック解除サービスの実働部分を提供しているのはサードパーティーだと述べた。同関係者は、「われわれはそのサービスの提供元が誰なのか、そしてAT&TやAppleが関与しているのかどうか把握していない。サービスの作業が英国で行われていることは把握しているが、分かっているのはそれだけだ」と話している。グレーゾーンのロック解除業界に詳しい人物が米CNETに話してくれたところによると、別の企業による再販が可能なロック解除サービスを提供しているサプライヤーは複数存在するが、その大半は同一のソースを利用しているという。
AppleとAT&Tに対し、そうした事業の停止に積極的に関わっているのかどうか尋ねたが、すぐにコメントを得ることはできなかった。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
「程よく明るい」照明がオフィスにもたらす
業務生産性の向上への意外な効果
住環境に求められる「安心、安全、快適」
を可視化するための“ものさし”とは?
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス